北海道十勝の釣り
7月下旬 北海道十勝の橋本さんを訪ねて、北海道へ行って来ました。
橋本さんはご存知アメリカのScott社のバンブーロッド部門を担当しておられる、日本人初のワールドワイドバンブーロッドビルダーです。
自社ブランド「十勝鱒竿」も手掛けておられ、北海道のトラウト達と楽しく遊ぶロッドも製作しておられます。
そんな氏とは10数年の付き合いで、実に7年ぶりの再会と、夏の十勝を満喫して来ました。
滞在3日釣行2日のタイトなスケジュールでした。
生憎、危険を伴う暑さとなり、釣果はイマイチでしたが、橋本さんとの共有時間やその仲間達との出会いという、大変貴重な時間を過ごさせて頂きました。
特に橋本流ニンフフィッシングは、一見の価値有りで、近年巷だ流行っている「これフライフィッシングって言って良いの?」と疑問視する様な釣り方でも、発砲ウキを付けて釣る釣り方でもありません。
北海道でのニンフフィッシングというのは、竿の長さとリーチで流して行く、アウトリガー的な釣りをイメージしがちですが、橋本さんのニンフフィッシングは、フライキャスティングをして、しっかりとラインを水に浮かべて釣っておられます。ただどうしてもポイントとの距離は近くなりますが、その他は全て共感できる釣り方でした。どちらかと言えば僕が釣り上がりのウエットフライでやっている事と少し似ています。
僕は常日頃から、不細工な釣り方や、それフライなの?と思うような自分自身の定義から外れる釣り方は、それが幾ら人の10倍釣れても、興味が湧いて来ませんでした。
しかし、今回の橋本ニンフは、正直ちょっとやって見たくなりました。
橋本さんとは親友ですので、その辺りは色々伝授して貰えると思うのですが、北海道のニジマスだけでは無く、本州のヤマメやアマゴ釣りに活用出来ればきっと面白いだろうなと感じました。
しっかりとこの釣りを理解して、いずれ皆さんに披露出来る時が来ると思います。
池田流ドライフライフィッシングをさらに追い掛けながら、それとは違う新しいニンフフィッシングの世界に慕ってみようと思うほど、魅力的な釣り方でした。
7年前にも橋本さんとは十勝で釣りをしていたんですが、7年も経つとやっぱり色々変わるんですんよね。
でも良かったです、格好いい方に変わってくれてて・・
流石はハイライン投法の良さをちゃんと理解して、今更ながら毎日一生懸命練習している方ですので、残念な変わり方をする訳ありませんよね。
そんなこんなで、お互い刺激しあったとてもいい時間を過ごして来ました。
シューティングロッド完成

今秋発売のシューティングロッド。
シリーズ名とモデル名、またそのロゴデザインが決まりました。
シリーズ名は【SIR GREEN SHOOTER】サーグリーンシューター
上記ロゴデザインがそれです。
パッと見は、何処と無くあの名竿に似ている!との声が聞こえて来そうですが、僕なりに色々デザインは検討したものの、やはりシューティングロッドと言うイメージから、このロゴで落ち着きました。
そしてモデル名は【emu】エム
この名前には2つの意味を持っています。
一つ目は、M(エム)・・つまり森田のMをあえてローマ字にしました。
http://geniusrod.blog118.fc2.com/blog-entry-897.html
今回は8番ロッドなので【emu 8】エムの8番と言うことです。
そして、もう一つの意味は、フランス語でエミューと読み、感動的な・・と言う意味があるそうです。
つまり、森田氏の作った感動ロッド!と言う意味を込めて、【emu】と名付けました。
読み方は「emu8→エムエイト」となります。
漸く各パーツのデザインも決定しましたので、秋の発売に向けて準備を始めたいと思います。
竹竿作りにめちゃくちゃ忙しいので、発売日はまだ未定ですが、秋・・晩秋かな?に発表して、ご予約開始から2024年春にお届け、その年の4月からの中禅寺や芦ノ湖で使って頂ければと考えております。
実はこのロッドのサブタイトルとして『All Purpose Distance Taper』と表記しています。
シューティングロッドとは、ロッドの曲がりは浅く、ロッド全体の1/2を曲げて飛ばすと言うものが多い中、このemuはロッドの3/4までスムーズに曲がるアクションといたしました。
その為、使用ラインの選択肢も増え、ラインウエイトさえ合っていれば、そう苦労する事無く遠投が可能と言うことが理由です。
と言ってもやはりシューティングロッドです。
自分勝手にロッドをブンブン振り回すのでは無く、シュートのタイミングを計って、後ろにあるティップをリストワークにてなるべく高速で前へ向けてやることで、驚くほど遠くへ飛んで行きます。
今回このアクションを出すために、幾度も幾度も試作を繰り返しました。
4ピース設計で各セクションのカーボントン数を変えたり、低弾性の上うに高弾性を巻いたりと本当に色々試作を行いました。その結果、自信を持ってお届けできるアクションに仕上がりました。
ラインの選択肢が広いことから、海での使用も大変お勧めできるロッドになったと思います。
このロッドを期待してお待ち頂いてる方々は、もうしばらくお待ちください。
そう!23日の北海道にはデモロッドを持参しますので、興味のある方は是非振ってみてください。
振った方は、感動すら覚える衝撃的なロッドだと感じて頂けるはずです。