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2020-06

『フライフィッシングへの熱き思い』

第4章『私のフライフィッシング』後編

二人の師匠を同時に持った私は、釣りに関しては秋田の池田浩悦氏、キャスティングに関しては、岡崎の平岩豊嗣氏と全く贅沢この上ないことが、実際に起こってしまった。 

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平岩さんからはHS/HLを学びました。
平岩さんのHS/HLは見事としか言いようの無い、完璧なループで飛んでいきます。
氏のレッスンでは、今日のように投げるだけに集約した理想的?なメカニズムを教える事は一切致しません。 あくまでも釣り場においての理想的なメカニズムを非常に分かりやすくレッスンしてくださいました。
HS/HLが何故必要なのか? 突き詰めれば突き詰めるほど納得の行く理屈ばかりでした。

百聞は一見にしかず・・
私のHS/HLキャスティングでよければ、各ショップ主催の試投会や弊社キャスティング練習会等でご披露させていただくこともあるでしょうから、興味のある方は是非お声をお掛けください。


池田さんには釣り方を学びました。といってもまだまだ入り口ですので・・「釣り方を学んでます」が正確な表現でしょう。
初めて池田さんの釣りを見たとき、それはまるで釣と言うより“ハンティング”でした。
ポイントには必要以上に近寄らない。 川にジャブジャブは入らない。 小さい魚は相手にしない。 投げられない場所を嫌わない。  そして欲張らない。
伝統あるハックルがビッチリ巻かれたフライを4Xや3Xのリーダーに結び、遠いところから計算しつくされたループでポイントに伸びていく。
プレゼンテーションと共に、何時までもナチュラルでフライが流れた。
そこに大きなヤマメが飛びつく。
その光景を目の当たりにした私は、全身の力が抜け落ちた。

こんな釣り方があったんだ・・ 

目の前にある光景が、正に“これぞフライフィッシング”と呼ぶに相応しいものでした。
「ドライフライフィッシングは魚釣りと同時にキャスティングを楽しむ釣り方である。」 これは、巨匠 沢田賢一郎さんの言葉であるが、正に池田さんのスタイルはその言葉通りであった。

ナチュラルドリフトをするためには、大きく分けて2通りの釣り方がある。
1つは、ティペットを長く、またリーダーを長くし、糸ふけを沢山作ってドラッグを回避する方法。 もう1つは、ポイントの成り立ちを理解した上で、キャストポジションを決め、そのポイントに最も適したキャスティング技術で、それを回避する方法である。

池田さんのドライフライフィッシングは、正に後者であった。

一見にして、前者はキャスティングの技術が、ないがしろにされているように思われがちだが、長いティペットを目的のポイントにアプローチする技術は、当然いる事です。
前者のコントロールとはポイントに糸ふけを作って落とすためのもので、多くの場合、そのフォームとリズムは一定で、ターン仕切れなかったティペットが糸ふけを作って着水すると言う仕組みです。技術といえば、そのターンしない状態をどの様にコントロールするかと言う事でしょう。
後者は前者とは違い、始めからナチュラルドリフトを可能にした形でアプローチいたします。 一見にして、ポイントにアプローチする過程で、ドラッグが掛からない工夫をしてプレゼンテーションすることから、同じに様に思いますが、前者は糸ふけを作る事でドラッグを回避するに対し、後者は、ドラッグの掛からないところからプレゼンテーションいたします。
これを可能にするには、ポイントに対して、どの位置からキャストすれば一番ドラッグが掛からないかを考えます。 といってもポイントに近付き、リーダーフィッシングをするのではありませんよ! 魚を驚かさない適切な距離を確保した上で、ドラッグの掛かりにくい場所と言う意味です。

例えば、その場所に、キャストに支障をきたすような障害物があった場合、キャスティング技術でそれをカバーいたします。
上から木の枝が垂れ下がっているなら、水平にループを作ればいいし、利き腕側で振れなければ、バックハンドで振ればいいのです。
しかし、殆どのアングラーはそんな場所に遭遇した場合、その場所を諦め、キャストし易い場所から釣りをします。つまり自分にとって都合の良い場所から釣るわけです。

自分にとっと都合の良い場所は、ナチュラルに流すために都合の良い場所とは限りません。あくまでも自然にフライを流すことの出来る場所に立ち、その場所に適したキャスティングをして魚を釣る。
この行為が「ドライフライフィッシングは魚釣りと同時にキャスティングを楽しむ釣り方である。」と池田さんに学んで理解できました。

プレゼンテーションも、フライよりラインやリーダーから先に着水させる事は殆どありません。出来るだけフライ先行を心掛け、ロングキャストでは、全てほぼ同時に着水させます。
この行為を、ドライフライキャストと呼ぶ事も学びました。

今の自分は、今まで以上にフライフィッシングが楽しく感じております。
この釣を追及し始めてまだ3年ですが、かなり奥が深くいです。それは、釣りに行けば行くほど、痛感させられます。ひょっとしたら私が生きている間に習得できるかどうか分からないほど沢山の課題を残してくれます。
勿論、魚もちゃんと釣れますよ! 
釣れるんですが、どのように釣るかが哲学っぽくて良いんですよ!

はっきり言ってこの釣り方の良さは、文章や口頭の説明では中々伝わらない事もよく分かっております。 しかしフライフィッシングを30年近くやってきて、今更ながらにドライフライが楽しくてしょうがないなんて、理解して頂けますか? 

過去の私は、釣果を追いかけすぎて、本来のフライフィッシングを見失ってたんでしょね。だから今楽しくてしょうがないのかもしれません。

更にこの釣りを学んで、もう1つ大切で楽しい事を知る事が出来ました。

それは、タイイングの重要性です。
今までのフライは、出掛け間際にちょっと巻いておこうか!!なんて突貫工事じゃないけど、足らない分の補充程度だったのが、今はどっしりと腰をすえ、出来るだけ完成度の高いフライを、時間を掛けて巻くようにしています。
そうすると何が見えてくるかというと、ドライフライの本来の成り立ちと言うか、ハックルを沢山巻いたから良く浮く的な考えは誤りで、ドライフライはバランスが命である事も学べました。
バランスよく巻いたフライは、驚くほど長い時間水面に浮き、まるで本物の蜻蛉が川面を漂っているかのように見えるのです。
バランスよく巻くためには、使用するマテリアルにまで気を使うようになりました。
こうして私のフライボックスは、簡素化されたフライは消え失われ、ワイルドキャナリーやスペントバジャー、ジャシッドにスペックルドセッジと言った、格好良いフライで埋め尽くされております。


つづく


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● COMMENT FORM ●

こんにちは。工藤です。

まさに紆余曲折を経ての遠回りだったけれども自らの求めていた物に出会った新藤さんの感動が心に響いてきます。

私はと言えばいまだにヘッポコな釣りでなんにも見えない釣りをしているのかも知れません、しかし、熱い心のフライマンの方々と触れあうにつれ益々フライフィッシングが楽しくなっています。

私の中でも何かが動き始めました、ありがとうございます。

有難うございました。

初コメントです。柚木光宣です。先日は名古屋で貴重な時間を御邪魔しましてすみませんでした。楽しいお話しの数々、勉強になりました。そしてフライに対する熱い心を感じました。フライ・イベントに行って1番の嬉しさでした。僕もへたくそですがフライに対する気持ちは今も変わりません。少しでも誰かのお役に立てればと思っています。これからもご教示頂ければと思っています。

工藤様、柚木様

お返事が遅くなり大変失礼致しました。

真剣にフライフィッシングに取り組んでいると自然と熱くなりますよね!
それだけ奥が深いって事だと思います。

薄っぺらで、安っぽいアングラーにだけは成りたくないと常に心掛けております。
何事も納得の行くまで・・その結果の答えは自分自身を大きくし、また確固たる自信となりますので・・・
とは言え、まだまだ若輩者、皆さんのお力を必要としております。
どうか、今後も良きアドバイザーとして、そして良きライバルとしてお付き合いして頂きたく、心から願っております。





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