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2019-05

『フライフィッシングへの熱き思い』

第5章 『ドライフライフィッシングで学んだ事』

13歳からフライフィッシングを始めて、以来フライロッドを握り続け、小さなハリに色とりどりの羽根を巻き続けてまいりました。
当時中学生だった私は、渓流釣などもってのほかで、近くにある小学校の裏池でブルーギル釣りに夢中でした。 ブルーギルが浮いているのに、そこまでフライが届かない。
投げられない事が如何にこの釣りの値打ちを下げているかが、幼い私にも容易に想像が付きました。 ジムグリーンのキャスティング本を買い、その池で一生懸命練習をいたしました。

たかがブルーギル・・でも楽しかった。
学校が終われば、毎日その池で夢中になっていた。

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あれから33年、随分沢山の魚を釣ってきました。 
思い起こせば滑稽な事もしてきました。

なりふり構わず、ただ魚を釣りたい一心で、むき出しのフライフックに川虫を付けてキャストした事もあった。
浮き釣りに一生懸命になって居た時期や、リアルなフライが巻きたくて、水生昆虫を持ち帰りタイイングデスクの前でそれと睨めっこしていた時期もあった。
今となっては全て笑い話であるが、その時はいたって真剣だった。

川を良くしようと日頃お世話になっている奈良県天川村の川掃除を、有志をつのり数年間にわたり行った事や、放流事業のお手伝いとして参加させて頂いた事もあった。
その事があったからだろうか、何時の日からか、釣った魚をリリースしないフライマンは最低とも思い始めた。 また餌釣は目の敵にした。 理由は簡単である、魚を根こそぎ持って帰るからであった。

色々な事をしてきて、ようやく自分が求めるフライフィッシングと出会えた。
今、このフライフィッシングを通じて、過去の自分の考えや行動を恥じなければいけない事にも気が付いた。全てではないが恥じる部分が多くあった。

自分自身のテクニックや思想が上達するにつれ、今まで当たり前のようにやってきた事が実はとっても迷惑な事で、恥ずかしい事だと分かった。
私が何故HS/HLを習得したかというと、それは格好良い釣がしたかった事に他ならないのだが、もっと他の理由が実はあった。
それは出来るだけ遠くから釣りたかったからである。

初めて池田さんの釣りを見せて頂いた時、随分遠くから釣っている事に先ず驚いた。またそれに加え、全くと言って良いほど川には入らない。 仕方なく対岸に渡る時意外は本当に入らない。 
何故入らないのか・・? 勿論ザブザブ入ってしまうと釣れないことは察しが付いたが、理由は他にあった。「後から来た人が釣れなくなりますから」この言葉は重かった。


近年のフライマンは、むやみやたらに川に入る傾向が強いのではないだろうか?
上手くキャストできない、また上手くフライを流せないなどと言う理由から、何の疑問も無くザブザブと川中を歩いてはいないでしょうか?

そうは言っても、ポイントを釣る前に、そのポイントをかき回して釣る馬鹿は居ないでしょう。

しかしこんなケースはどうでしょう・・?

狙っているポイントによっては、多少のウェーディングは、釣りをするために必要な場合も多くありますよね!
問題はここからなんです。
次のポイントに進む時、本来なら一度水から上がって、川原を歩けばいいのに、そのまま川中を遡行する行為・・ 
そのポイントは完全に駄目になります。  結果、後から来る人の事を全く考えてないですよね!
「ストーキングして釣っている」から大丈夫と思っても、その後が悪ければ、自分勝手といわれてもしょうがない・・!

川によってはどうしても川中を歩かなければ行けない事も大いにあるでしょう。
しかし、そうでない渓流でも川中をジャブジャブ歩き回ってるフライマンって結構要るのでは・・・
一度水から出て岸を歩くより、このまま川中を歩く方がポイントに近いとか、楽とかの理由だけで・・・

当時を振り返ってよく考えると、自分も川中をザブザブ入っていました。
餌釣りさんは川に入らないから、その後を釣ってもちょっと時間を空けるだけで釣れたんです。しかし自分が釣った後はどうだったのか? きっと何にも釣れなかったんでしょうね! そのときはそんな事全く眼中に無かった。

その昔、バカ長といわれたウェーダーがあった。 ヒップブーツと言えば“ピン”と来る方も多いと思います。そのウェーダーは、やがて腰までとなり、今現在は胸までが当たり前となっています。 

これは何を意味するのか・・・? 

釣人の増えた昨今、より多くの方に釣ってもらおうと、各河川では放流事業も盛んに行なわれています。 そんな人達のお蔭で、数年前には魚の居なかった河川でもフライフィッシングが楽しめるようになっています。
この事実は多くのフライマンにとって、大変ありがたいことです。
魚が沢山居るから釣れる時は釣れる・・
その事実が、釣り人のマナーやその釣り方を問題にする事が無くなったのかもしれません。

また、放流された魚や、天然種の多い川を守る意味の1つにキャッチアンドリリースなる活動も、定着しています。

魚を残すためには、このキャッチアンドリリースのシステムそのものは、素晴らしい事です。しかし、何が何でもキャッチアンドリリースと言うのも些か疑問を感じますが、問題は川に魚を残す行為に加え、出来るだけ、他の人も釣れ易い環境を意識したフィッシングスタイルを確立する。
釣り人一人ひとりが、それを実行する事で、自身のテクニックも向上いたします。 
その上でリリースしてあげれば、より良いフィールドとなるのではないでしょうか?

キャッチアンドリリースは義務付けられても、釣り方まで義務付けられません。
フライマン個々の考えとその行動に託さなければいけないわけです。

むやみやたらに川に立ちこみ、魚を驚かし、後者の邪魔をしてきた自分が、本当に恥ずかしい。 それに気付いた昨今、不細工な釣り方を絶対したくないし、して欲しくないからそれをしなくてもいいロッドの開発と釣り方を日々勉強と研究に費やしております。

なるべく川に立ち込まないで釣る!  出来なければ練習をする!
釣る時に川に入んないから遡行も入らなくて済む! 
出来る限りそれを習慣付ける事で、フライフィッシングの本来の面白さが見えてくるのと同時に、皆が釣れるフィールドへ進化していく事でしょう。

釣り場は、フライマンだけのものではありません。皆同じ入漁料を払って入渓しているのだから、平等でなければ楽しくないではありませんか? それがフライマン同士であればなお更でしょう。 自分の釣り方を変えることで、少なくとも数人の釣り人が笑えるんです。

私は現在46歳。 まだ30年は渓流で楽しく釣りをしたいと思っております。
その時代には、皆HS/HLで格好良く遠くからキャスティングを楽しみながら釣っているフライマンが多くなっていることを心から願います。

そんな時代には、チェストハイなるウェーダーは存在しないかも・・・・

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