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2019-05

鳥取釣行

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本来ならとっくに散っているはずのサクラが満開。この様子から今年のシーズンの察しが付く。
 


この川の魅力は、大物が数多く生息する事である。
一般的に尺を超えるようなヤマメは、簡単にはドライフライに出てこないものである。
特別なエリアや、また特別な河川環境であれば別問題であるが、この鳥取の川はそういった特質された条件でもない。しかし大きなヤマメが数多く生息する大変珍しい川である。

この川の魅力に取り付かれて、もう10年以上になるのだが、いくら大物が沢山いるといってもそれがいつも釣れるかどうかはまた別問題のようだ。
ただそんな彼女達に出会いたくて、今年も西へ車を走らせた。
4月17日、現地に到着したのは午前9時頃、入漁券を購入するため何時もの釣具屋に車を停めた。 
寒い・・それもそのはず、気温は12度と3月並である。
今年は全国的に温かくなるのが遅く、鳥取でも例外ではなかった。
こうなると気になるのは川に状況である。
例年この時期は本流の流れも丁度良い水量で、真昼間にドライフライで面白い釣りが約束されている。
しかし案の定、水量もまだ高く、加えて低水温と非常に厳しい条件を強いられてしまった。
川を見た瞬間、来る時期を誤った・・と直感した。まだ2週間早かった。。

とは言っても、帰る訳には行かない。明日には東京から来られるお客さんS氏と合流し、通算5日間の釣行予定である。

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比較的水量の少ない川を選びドライフライで釣り上がっている。

17日当日。 明日から合流するS氏の事もあり、この日はポイントの見定めにあちこちと車を走らせた。 
今回の本命と思っていた本流はやはりまだ水位が高い。
しかし全く釣りにならないわけではなったため、釣ってみるが音なしである。
実は関西からもう1組(2名)が2時間ほど遅れて到着していて、状況を聴くため連絡をとると、全くダメです・・と返ってきた。その彼らは、後半は思い切って上流に行ってきますと一報が入る。

私は河川そのものを変えた方が良いと判断し、30~40分車を走らせ、とある川を目指した。
その川に到着したのは2時を少し回っていた。
やはりここも水量は高いが、元々そんなに水量のある川ではないため、水の高さが逆に丁度良いようにも思えた。
本来ならこの時間でも十分ドライフライが楽しめるのだが、風も吹き、気温も刻一刻と下がり始めている事は、肌に当る風の冷たさで直ぐに分かった。

明日からのゲストの事も考え、本命ポイントを外し、少し下流から入渓し、今後の献立に備える事にした。
思いつくポイントを虱潰しに狙っていくが、やはり反応は無い。
魚が少ないのか、条件が悪いのか、判断の付きにくい川であるだけに何時もより丹念に探って行く事にした。
入渓から10分ほど経ったあるポイント。 
そこは小さな流れが右岸のよう壁に当り、穏やかな流速で形成されていた。
私は流れの頭に14番に巻いたスペントバジャーをキャストした。 流芯の波立ち通り過ぎたあたりで1匹のアマゴがそれを加えた。 6寸少々の小さなアマゴだった。 
その後同じようなポイントから同じようなアマゴが数匹釣れその日はそこで終了する事とした。

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初日の夕方近くに釣れたアマゴ。 

先に分かれて上流を目指した二人と合流し、情報をもらうとやはり上流では水かさもそれほどではなかった事もあり、数匹のイワナが釣れたと教えてくれた。

4月18日
地元名人“マッキー”こと牧野氏がこの日から2日間の同行。その彼と朝6時にホテル前で待ち合わせをし、8時過ぎに到着予定のS氏を迎えに鳥取空港へと向った。
車を走らせて間もなくS氏より飛行機に乗り遅れて、次の到着が昼をまわるとの一報が入った。  

私と牧野氏はS氏到着の時間調整のため、5年ほど前に大きな水害でその生命を絶たれてしまった一本の川で釣る事にした。 数年前から鳥取を訪れるたびに調査的に入渓している河川で、徐々にではあるが回復の兆しが見えかけている事から、今期もいずれ訪れようと思っていただけに、時間を潰すのにも丁度良い選択であった。
朝早くに行動を開始した間際の延着の一報だったため、時間はたっぷりと有った。

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地元名士牧野氏。 狙いは尺ヤマメ・・それだけだ。

私達は、過去の良かったポイント数箇所を釣り歩く事にした。
川を歩いて気付く事は、年々川底の様子が良くなって来ている事である。
完全に土砂で埋まってしまった川だけに、最盛期ほどの回復は見込めないものの、少しでも戻ってくれていれば、またこの川で何時の日か面白い釣りができると、そんな願いと共にドライフライをキャストした。

入退渓を繰り返し、通算約2キロほどの流程を釣り歩いて、釣果はヤマメ2匹。
その1匹は8寸ほどの対向のある素晴らしいコンディションのものであった。
たった2匹とは言え、この川が確実に回復してきていることを確信しS氏を迎えに向った。

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8寸ほどのヤマメ。 荒れ果てた川がようやく帰ってきた。

4月19日
朝食を9時ごろ済ませ、S氏と牧野氏そして私の3人は2週間ほど前に牧野氏が良かったという川を目指した。
その日は比較的暖かく、昨日まで着ていた上着が要らない位の陽気であった。
入渓して間もなくS氏が7寸ほどのアマゴを釣った。

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パーマークにはハンサムなロッドが良く似合う。

ロッドはハンサムボーイ7’2” #4にフライは#12ワイルドキャナリー。
続いて牧野氏も同形のアマゴをヒット。
負けじと私も、同形を・・・
昨日までの状況が嘘のように、次から次へと三者三様のスピナーにアマゴが飛びつく。
次第にライズも始まり、そのライズにキャストすると、何と全く疑う事無くバッサリとフライを銜えるアマゴたち。  
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東京からS氏。 この日は、いたる所でアマゴがフライを捕らえた。

意図的に作られた適正なループ。 そしてプレゼンテーションされたスピナーフライ。
水面を流れるスピナーはまるで本物が流下しているように見えるリアルさ・・・
「そこで出るぞ、出るぞ・・」「ほら出た!」・・ 至福の時である。

十分に楽しんだ後半、やはり今回の釣行目的である本流の大ヤマメ。
昨日の今日だけに水量は下がっていない事は分かっていたが、可能性があるのならと3人は本流へと移動する事となった。

しかし期待も虚しく、何も起こらなかった。。

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12番のワイルドキャナリーを銜えたアマゴ。

4月20日
牧野氏は仕事の都合で昨日まで、S氏と少し遅い朝を取り、今一度大物にチャレンジする為本流へと足を運んだ。 
この本流に入るのは、初日から数えて4回目ではあるが全て空振りに終わってしまった。

間違いなく魚は居る。しかも相当な大物も要るに違いないのだが、生体反応が全くない。それに加え昨晩からの雨で、川の中は真冬に逆戻りしているようであった。 このまま粘っていても期待が無いと判断し、初日大阪の2人が入ってイワナがそこそこ釣れたと言う川に移動する事にした。

イワナはこれからの季節、いくらでも釣れる。出来る事ならその選択は避けたいところであったが、何処もかしこも釣りにならないとなれば、いた仕方が無い。
S氏と私の二人は苦渋の選択を強いられてしまった。

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季節はちょっと早い。それでもイワナが次々と釣れて来る。

実はその川、イワナが湧いていると言っても過言では無い程生息していて、真夏の炎天下でもうどうしようもない時間帯に良くお世話になる、いうなれば滑り止め的な川である。
跨いで渡れるほどの小さな川なのでロッドはハニーブレッド7’1” #3/4に4番ラインをセットし#12のライトカヒルを4Xに結んでスタートした。

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S氏の釣った沢イワナの口元には12番のジャシッド。 平均してこのサイズのイワナが多かった。

入渓して直ぐにイワナが釣れるがその後が続かない。 
1時間ほど釣り上がったところで昼食に・・雨は相変わらず降り続いている。 
滑り止めと言えども、流石にまだ時期は早いのか・・・

S氏の希望もあり、昼食後そのまま釣り上がる事にした。 
ある区間に差し掛かった途端、今までが嘘のように、急に魚の反応がよくなってきた。
時間帯もあるのだろうが、明らかに魚の密度の問題のような気がした。
そして、夕方近くまで飽きる事無くイワナと遊んで、冷えた体を温めるためその日はホテルへと戻った。

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この日一番のサイズ。 9寸弱にも拘らず、随分痩せていた。

4月21日最終日
空港へのアクセスを考えてこの日は、あまり遠くの川には行かないことにした。
出来れば時間ぎりぎりまで釣りたいからだ。

初日私が昼過ぎから夕方までの時間、アマゴを数匹釣った川の本命場所に入ることにした。
この川は、アマゴ、ヤマメが混生している数少ない川の1つである。
しかし何故かアマゴが釣れる確立が高く、あまり大型は期待できないが、体高のある素晴らしいプロポーションのアマゴが釣れる、私のお気に入りの川である。

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今回何かと出番の多かった、14番のスペントバジャー

やはり何時もより水量は多い。 初日に比べれば多少引いた感じはあるが、川中の状況はあまり変わったように思わなかった。 案の定、反応は悪い。 
結局、小型の魚(どちらか分からず)がたまに反応したが、結局フッキングまで至らずで時間切れとなった。

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昨年の秋、牧野氏が釣った32cmのアマゴ。 これが釣りたくて日々通うのだが・・・
ロッドはクリムソンビューティー7' 6" #4


S氏を空港まで送り届けた後、僅かな可能性に賭け、大急ぎで本流にイブニングに走った。
目的のポイントに到着したのは、午後6時半。
フリースを一枚羽折らないと寒い。 
何時もの大物ポイントにフライを投げ続けたが、とうとう何も起きなかった。

仕事終わりに牧野氏と合流し、今回の反省と次回への期待を話しながら夕食後帰路に着いた。

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