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2020-06

Master-PaPa Next edition その1

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ジーニアスロッドの最高峰に君臨する“Master-PaPa”
その第2弾は平岩豊嗣氏と決定した事は、既にお伝えいたしました。
この章では、ロッド完成までのテスト風景やその内容をお伝えできる範囲ですが、ご紹介していきたいと思いますので、興味のある方は楽しみにしていてください。

この企画がスタートしたのは実は2年前の春、その時は平岩ロッドをリリースするという全く漠然とした取り決めでした。 マスターパパシリーズはこの他にも、達人と名高いアングラー達のロッドをリリースする予定ですが、随分と時間が経過した今では実現するかどうか・・・
その辺りは、じっくりと進んで行きたいと思っております。

マスターパパシリーズにご協力頂けると約束して頂きました方々には、候補に上げておきながら中々ご連絡できなくて申し訳ございません。  この場をお借りして、お詫び申し上げます。
時間は掛かりますが、必ずやご連絡させて頂きます。その時にまだご協力の意思がございましたら、どうかお力をお貸しくださいませ。


「ドライフライロッドとしてのスペック定義」
 
平岩さんが最初に指示したスペックは7’ 7” #4のドライフライロッドであった。
そのスペックを聞かされた時、「来たか・・・」と正直頭を抱え込んだ。というのは、7’ 7”で彼の求めるアクションを出そうとした場合、かなり理想に反した物になってしまう。
ドライフライロッドの定義とは、何ヤード先でも自由にループをコントロール出来るアクションを有している事と思っています。 これは私が関って来た達人達から実践を通して教えられた事です。
どの様なアクションでも、自分の思い通りにループを作れ、特定されたレンジが得意だという事が無い事。
それがドライフライアクションである。

その定義から考えても、7’ 7”はかなり難しいスペックでした。
確かにロッドが長い分、釣りそのものは有利である。しかし長い分だけロッドその物の重量が増し、と同時に短い物に比べ、ティップの返りも遅くなる。
このマイナス要因をクリアするには全体的に強めに(ブランクを太く)作らざるを得ない。
強くなった分、反発能力(復元力と復元速度)は確実に上がるが、その代償として指定番手が曖昧になる事と、なにより重量が加算される事となり、実践では1日使えるかどうか・・実に微妙なところと考えられる。

そこで私はそれより僅かに短いスペックの物も同時に作ってみた。
2本のロッドは、バットとティップを共に互換性を持たせ、1本は7’ 7”、もう1本は7’ 5”と長さの異なった2本のティップと、同サイズではあるが、1本は比較的きついテーパーを持った物、もう1本はスローなテーパーを持ったバットを2本用意し、合計4パターンのアクションを捻出して平岩さんに送った。

出来上がったロッドを持って、5月中旬の秋田で第1回目テストが開始された。
4通りの組み合わせの中には、駄目な物もあったが全体的には気に入って頂いた。
やはり7’ 5”の組み合わせが、軽快感と操縦性の問題では群を抜いており、秋田の渓では困る事無く釣る事が出来たと報告頂いた。

そして6月初旬、第2回目のテストが平岩氏の地元の渓で行なわれた。
秋田で実感した通り、やはり7’ 5”(スローバット)の組み合わせが良いとの回答であった。
結果として、実用面においても7’ 5”と定め、更に改良を加え贅肉を落としていく事となった。

なぜ平岩氏が7’ 7”だったのか・・と言う事だが、比較的障害物の少ない開けた川でドライフライをする場合、ロッドは少しでも長い方が釣り易い。
これは容易に想像が付くと思いますが、あくまでも一般論であり、彼らは短いロッドでも十分釣ができるテクニックは持っています。

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平岩氏の言いたかった事は、ロッドが長い分ティップの曲がりの移動範囲が長くなります。
この距離が長い方が、良い魚をフッキングした時に“バレル”確立が少なくなるという考えです。 
だからと言って、軟らかいティップではループをコントロールする上や、遠投時でのフッキングにハンデーが生じます。 まぁ一言で言うと、言う事の聞かないロッドとなってしまうわけです。
ティップの返りを可能な限り早くしたい反面、フレックスに曲がってもらいたい。
まるで机上の空論ともいえるこのメカニズムは、ロッドを長く設定すれば可能だと平岩氏は考えた回答だったようです。

7’ 5”ティップを作り、試してもらう事にした理由は、約2”短くする事で、ティップその物の自重が軽減され、十分なパワーと軽快感を捻出できるし、ティップ長も確保できるので、平岩氏の言う“バレナイ”作用を十分に果すと考えたからです。

結果的にこの考えは今のところ成功である。
平岩氏との打ち合わせで、7’ 5”スペックで進めていくことが決定したのだが、まだ2回のテストにしか過ぎないため、結論は出ていないが、滑り出しは上々であった。

また平岩氏はこんな事も言っていた。
「この7’ 5”の組み合わせでフッキングした魚の大半がフックを外すのに苦労するくらい“ガッチリ”フッキングしてるんだよ!」「たまたまだったのか、ロッドのお蔭なのか、まだ試してみないと分かんないけど、兎に角フッキングは最高だったよ」・・・と。

平岩さんの言う通り、この辺りはまだ色々テストが必要だろう。

そして3回目のテストが7月5日に予定している。
今回のテストには私も同行し、具体的な方向を見出してこようと思っています。

平岩さんは、12フィートリーダー直結で恐ろしく長い時間ナテュラルドリフトさせる達人です。 
3年前に秋田で同行させて頂いたとき、その全貌をじっくり見せて頂こうと思っていたところ、左足靭帯断裂でやむなく断念し、肝心なところを見れなかった。 それ以来、平岩さんとは久し振りの釣行。。

じっくりとこの目で、今度こそ観察してまいります。。

結果はまたこのページで・・

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