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2020-06

訪栃レポート その2

初めての鬼怒川  報告
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ヤマメとイワナが混生の川だが、ファーストヒットがヤマメとは何だか嬉しい。

昨年11月 栃木県箒川に行った時の事、興味のある方を募ってジーニアスロッドを振って頂こうということになり、平日にも拘らず3名のアングラーにお越しいただいた。その中の一人に大田原のWさんがおられた。
この大田原のWさん、実は鬼怒川フリーク達の仲では有名な大ヤマメゲッターである。
そのWさんから是非鬼怒川へとご招待を頂き、6月26日/27日の2日間大田原のWさんの待つ栃木県へ出かけた。

今回のメンバーは、ジーニアスロッドユーザーのH氏とS氏。
両者は共に神奈川県在住で、私が彼らのところまで自走し横浜で合流。
その足で栃木を目指し、自宅からおおよそ8時間、午前7時半頃東北自動車道矢板ICに到着。 
大田原のWさんとは7ヶ月ぶりの再会、挨拶もそこそこに釣り場へと移動。 

今回はWさんの他に、千葉県からBlueBackさんも参加。
聞くとBlueBackさんは既に鬼怒川でモーニングを済ませての合流と言う。
何とアグレッシブなアングラーがここにも居た・・・

今回のメニューは日の高いうちは何処かの渓流でドライフライを楽しみ、イブニングに鬼怒川の大ヤマメを狙うと言う、大変贅沢なスケジュールに快くお二人は引き受けてくださった。

午前8時過ぎに目的の川に到着。
大きな川なので5名で入渓し、両岸に別れての遡行となった。
私は、Power-Bow”Crimusonbeauty”にサワダのARⅡWF4Fをセットし4X12フィートリーダーを少しカットしその先に5Xティペットを付けたし全長14フィートのシステムを作った。
フライは#12ワイルドキャナリーを結び、人生初の栃木の渓流にそのフライを投じた。

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対岸で私の様子を伺うBlueBackさん

入渓して直ぐに、対岸でBlueBackさんがイワナを釣り上げた以外、しばらくの間特に反応は無かった。
比較的長い瀬から階段状の荒瀬に渓相が変化して早々、流れの肩で良形のヤマメがワイルドキャナリーに出たが、食いが浅かったため直ぐに外れた。

フライが合っていないと判断し、#12のジャシッドに交換してその上流を釣り続けた。

しばらくの間同じような段々の瀬が続き、見るからに“らしい”ポイントを右岸からドライフライキャストでジャシッドを流れの筋に投じた。
泡が切れ、今正にと言う所から先ほどと同じようなヤマメがそのフライを咥えた。
今度はガッチリ掛かった事を確信した私は、安心してそのヤマメをネットに収めた。
サイズは正確ではないがネットの内径から察するに27センチに少し足りない綺麗なヤマメであった。

栃木の渓流第1号ヤマメである。

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小さくてもとてもグラマラスな良いコンディションのヤマメであった

少し下流を釣っていたH氏も良形をヒットさすも痛恨のばらし・・・
その後しばらく釣り上がったが、反応はいまいちでそのポイントはそこで退渓。

昼食後、少し下流部まで異動し、私達組とW氏組と二手に分かれ入渓。
私達の後半は音無しであったがW組は小さいながらお二人ともヤマメを1匹づつ釣って前半を終了した。

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大渓流はロングキャストも可能で、フライフィッシング冥利に尽きる


いよいよ本日のメインイベント、鬼怒川イブニング“大ヤマメ狙い”である。
Wさんは丁寧に私達のためにポイントとその攻略法を説明して頂いた。
驚いたのは、W氏の的確なアドバイスであった。
大ヤマメがヒットする確率の高い時間を指示し、その時間に本命コースをフライが通過するように調節しながら釣り下る。 もうお膳立ては完璧で私達はイブニングに備えた。
そしてイブニング開始まであと僅かな時間帯、私とS氏がペアとなり、H氏とWさんがペアとなって各々のポイントに挑んだ。

S氏と川原で待つ事30分。 Wさんに聞いていた通りの時間に成る様、本命の少し上流からウエットフライをキャストし始めた。 
S氏はウエットと言う物が初めてに近く、折角だからと私に本命を譲って頂き、その上流から釣り始めた。横浜からだとその気になればまた来れるからと言う事もあったのだろう、快く本命を譲ってくれたSさんの心の広さ、頭が下がります。。

私がこの鬼怒川に選んだタックルはPower-BowのMoonLight7’ 6” #7であった。
このロッドは昨年Wさんに御注文いただいたものと同じ物で、鬼怒川の40オーバーの実績を持つ正に鬼怒川ロッドと言っても過言では無いピッタリのスペックであるからでった。
そのMoonLightにARⅡWF7Fをセットし、1X12フィートリーダーの先端に、リードフライとして#6のグレートセッジ、そこからおよそ50センチほど離れたところに、ドロッパーの#10ドライフックに巻いたマドラーセッジを結んでメインイベントの開始であった。

キャストをし始めてから10分もしない内に辺りは真っ暗となった。
勿論キャストしたラインやフライが確認できる明るさではない。
こうなると絶対にミスは許されない。 横着な行動は、全てを台無しにしてしまうからである。シュートしたラインが必ず全て投げきれるように、絶対深追いをしない距離で釣る事にした。 理由はフライを常に確実なターンオーバーをするためである。
キャストし始めて早々、小さな当りがあり、寄せてみると8寸ほどのヤマメがリードフライを咥えていた。

鬼怒川第1号が可愛いヤマメでは少々物足りないが、私を歓迎してくれた事には変わりない。丁寧にフックを外し、そっと水に帰した。

キャスト&スイング・・・ コツコツと小さな当りがロッドに伝わるが、どうもフライに乗る様子が無い。恐らく小さいのだろう。
時間は8時15分 本命のコースをフライが流れていた。
スイングが完了する少し前、まるでロッドティップを何者かに押さえつけられるような重々しい当りと共に、強烈な引きが伝わった。

「よし!来た・・・!」「大きい・・!」その引きから確信した。
と同時に、「ほんまに掛かった・・・!」「Wさんすご~~~!」
川の音しか聞こえない静まり返った水面に私の叫び声が木霊した。

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事実上ウエット初体験のS氏、W氏の的確なアドバイスで人生初の尺上ヤマメ

奴は2回ほどリールを逆転させて走った。
しかしその動きに苦知る事無くMoonLigthは良い仕事をしてくれている。
時間にして数分の格闘が、私にとってはとても長く感じたが、やがて奴はネットに納まった。
ネットに入った記念すべき鬼怒川大ヤマメは自己記録更新であった。
丁度私がヒットしたほぼ同時刻に、上流で釣っていたS氏も大ヤマメを釣っていた。
上流から川原を歩く足音が聞こえたと思ったら、S氏が自信のネットに入れたそのヤマメを私に見せに来たのであった。
その2匹を私の大きなネットにキープして再び釣り始めた。
相変わらず小さな当りが続く。 再開して30分ほど経っただろうか、上流で釣っているS氏のリールが逆転している音が聞こえた。 走られて、巻いて、また走られて、巻いて・・そんな事が3回ほど聞こえて、いよいよランディングかと思われて時、「ばれた・・!」とS氏の声・・
聞くとさっきの引きとは比べ物にならないと言う。
魚体も確認できなかったので、絶対とは言いがたいが30代後半、良く言えば40オーバーだったかもしれないとの事。

私にポイントを譲った御褒美をくださった、鬼怒川の神様。
にも拘らず“ばらす”なんて・・・ 残念な様子を隠しきれないS氏であった。

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実際に大ヤマメを釣らせて頂き、改めて鬼怒川の素晴らしさを感じた

今回はこの2匹で終了となった。
鬼怒川初挑戦の私達の釣果は36センチと34センチ。
お互いに握手を交わし、その後撮影を済ませ小雨の振る中、W氏とH氏は待つ場所に戻った。
H氏は残念な事に、一度大きな当りを誤って合わせてしまい、その後音無しであったらしい。 

こうして今回の鬼怒川釣行は幕を閉じた。
鬼怒川と聞けば大ヤマメがあまりにも有名である。
この釣りをするまでにも、色々と鬼怒川に関して多種多様の言葉を耳にしてきました。
その1つに、「あれは夜釣りだから釣れるんだ」と言っていた人もいる。
しかし実体験してそんな単純な物ではないことが直ぐに分かったし、物凄く集中しないと釣れない。
また視覚が遮られる時間と言う事もあり、感覚に頼らざるを得ない。
鬼怒川フリークの方達が、何故ウエットフライが上手いのかがはっきり分かりました。
そして何故キャスティングにもそれほどまで一生懸命なのかも理解できた。

30数年間フライフィッシングをしてきて、改めてこんな素晴らしいフィールドがあるのかと心より感動いたしました。 36センチを釣ったから言うのではありませんが、この素晴らしい環境で、しかも今まで触った事のないヤマメが純粋に正統なウエットフライで釣る事が出来る。
大ヤマメを釣らせていただいた感動と同時に、大切に守って行きたいフィールドだと痛感いたしました。


今回の釣行は大田原のWさん無くしてはありえない事でした。
大ヤマメもWさんが的確なアドバイスとポイントの案内が無ければありえなかった。
この場をお借りしてお礼と感謝を申し上げます。

本当に楽しい時間をありがとうございました。


その大田原のWさん
私達が釣った同じポイントで翌朝のモーニングで37センチを釣ってます。。

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このサイズはご本人にとっては、“まあまあ”らしいです・・・


そして同行していただいたBlueBackさんもWさんの対岸で・・・
http://blogs.dion.ne.jp/blue_back/archives/9529690.html#comments

流石・・・としか言い様がありません。。

いや~直ぐにでもまた行きたくなりますね!
鬼怒川・・最高でした。。

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