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2020-06

栃木の敵は鳥取で討つ、のつもりが・・・

栃木では大ヤマメを釣る事ができなかった事もあり、以来何だか不完全燃焼。
その敵を鳥取で討ってやると言う思いから、栃木から帰宅した翌週車を走らせた。
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「6月18日」
私は今回この鳥取釣行で試してみたい事があった。それは水量の多い流程をウエットフライで狙ってみたかった。
何時もは殆どドライフライしかやらないのだが、今年は例年に無く水が多いため、もしやウエットなら大物と巡る会うのではないかと・・そんな思いから出発用意の段階で様々なタックルと考えられるラインを一切合財カバンに詰め込んで出発した。

幸か不幸か、GWに丁度良かった川だけはその水位は下がる一方で、その様子は国土交通省の河川水位一覧からも直ぐに判断できた。それは5月に数々の大物を逃した川の事ある。 一日中日当たりの良いその川は、どう考えても日下反応があるように思えなかった。私にとってはその悪条件が後ろ髪を引かれる事無く、迷わずウエットフライが出来る河川へと足を運ばせた。



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これで思い切って気持ちを切り替えてウエットフライに徹する事ができる!
かねてから目を付けていた一つの大きなポイントに朝一番に焦点を合わせて入渓することに決めた。
そこは深瀬が長く続き、いかにも大物が住着いているだろうと思われる流れを形成していて、見ているだけでも胸が高鳴るようなポイントである。
私は、Shooting Bow DS-8にDST8-Iを7.8mにカットしフラットビームの接続したシューティングヘッドシステムで釣る事にした。 フライはドロッパーに#6のグレートセッジ、リードフライは同じく#6のスパイダーを0X-9Fのリーダーに結んだ。

午前4時半、辺りがうっすらと明るくなる頃、私はその素晴らしい流れの瀬頭に立っていた。激しく波立った瀬は早く深い。右岸から釣っていた私は出来るだけ鋭角にプレゼンテーション出来る様バックハンドキャストでキャストを繰り返した。

余談だがShooting Bow DS-8はこのような中規模の川には丁度いい。
バンブーロッドと言う事もあるのか、8番ラインを使用していてもグラファイトロッドほどヘビー感は無く、とても気持ちよくダウン&キャストを繰り返せる。
増水の天川(地元奈良の有名河川)の本流(キャッチ&リリース区間)を釣った時もそうであった。ダウン&アクロスは斜め下流にキャストするため、川幅は狭くても場合によっては、かなりの距離を要求される事がある。
8番を使うことで釣り事態が楽でまた確実に完成する。つまり魚のサイズを優先してのタックル立より釣りを優先してのタックル立が肝心と言う事になるが、流石にバンブーとあってそれなりの魚でも十分楽しめるものである。そのときは25センチほどのアマゴが数匹釣れたが、引き味も決して悪くなかった。 
そんな事を考えながら、私のフライを何時大ヤマメは食ってくれるのだろうとワクワクしながら流し続けた。

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しかし現実はそう甘くなかった。
時間は午前6時を少し回っていた。およそ20mほど続くそのポイントに流し方を変えて2往復したが、期待はずれに終わった仕舞った。 しかしこのポイントは確実に大物の匂いがする!今後も機会があれば狙う事にし、その川の上流部に移動し思い付くポイントをくまなく流す事にした。

上流に移動して3つ目のポイントであった。 右岸側にテトラが沈んでいてそのテトラ沿いが何ともあやしい流れを形成しているではないか! 右岸側から川に降り、流れの頭のテトラに立って(その場所からしか釣れない)その流れにフライを泳がした。
上流部は下流部と打って変わってその規模が突然小さくなり、5番ロッドで十分であるためロッドはSoler-BulletにアイスフローティングDT5FIをセットしたものを使うことにした。 
流し始めて2投目であっただろうか、流芯をフライが横切った瞬間、激しいあたりと共に自動的にフッキング完了! 激しいローリングを繰り返しロッドが絞り込まれる。 久し振りのヤマメの感触、しばらくその引きを楽しんだ後ネットに納まったのは8寸ヤマメ。決して大きくは無いが綺麗なヤマメであった。
その後幾度と無くポイントを変え狙うも全く音無しであった。

午前中の釣りは8寸ヤマメ1匹。
やはりこの時期はイブニングに分があるのだろうか・・・?
色々な思いと経験からの判断基準が脳裏を交差する。 

結果出た答えはこうであった。

こんな時は寝るのが一番!


少し遅い昼食を済ませた後、日陰に車を停め夕方に備えて就寝。。
夜通しの運転と午前中の釣りで眠たさと疲れがピークとなっていた私は、狭い車の中でもまるでホテルのベッドで寝ているように実に心地よく眠りに付いたのは言うまでもない。

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午後6時
その日、仕事だった牧野氏とイブニングを同行しようと約束していた。約束の時間より一足先に到着していた私は、牧野氏の到着まで釣りをして待つ事にした。
通い慣れたこの川も例年に無く水は高い。この川の特徴として渇水の方が良く、夏の日下でもそれなりに結果が出る珍しい川で、私のお気に入りのひとつである。しかし今日は思う好条件とは様子が違う。釣りにならない水位ではないが、過去の経験から水の多いときにはあまりいい思いをしたことが無いだけに、イブニングの短くて大切な時間をこの川で使って良いのか?と言う不安はあった。
しかしこの川をイブニングに選んだ理由は、牧野氏が数日前の夕方、形揃いを何匹か釣ったと言う情報からそれなら十分に期待が出来ると判断したため決めたのであった。

「案ずるより生むが易し」兎に角良いか悪いか自分で確かめよう!
牧野氏が到着するまで約40分目論んでいる本命ポイントは避け、少し下流の瀬が続く流程を釣る事にした。

イブニングをドライフライで釣ると決めていた私は、迷わず今年の新作「SPEED STAR」を取り出し入渓した。 よく寝たことで体調も完璧! これで最高のイブニングを迎えられる。 4Xのティペットに#12のジャシッドをセットして午後の部、開始であった。
時間つぶしに選んだ流程は以前はよかったが最近さっぱり・・と不評のエリアであったが見るからにドライフライ万歳!といった良い瀬が連続する。しばらく釣るも反応は無い。やっぱり駄目なのかな??
そんな矢先、右岸側の大きな岩に流芯が当たり、まるでヤマメが「ここに居るよ!」といっているような実にA級ポインが現れた。 瀬も深くとても良いポイントであった。ここで出ないようならこの流程は駄目だと心の中で自問自答しながらドライフライキャストでその大岩の1mほど上流にプレゼンテーション。

流れの乗った#12のジャシッドが大岩に差し掛かった時、水面が割れた。
「よし! やっぱり居たか・・」それは25センチの丸々と太った綺麗なヤマメであった。

すっかり気を良くした私は、時間の経つのを忘れ次々とポイントにフライを投じた。
最初のヤマメを釣った場所からしばらくして、対岸のよう壁沿いにまたもや美味しそうな流れが・・
このポイントは明らかに落ち込み寸前、すなわち“肩”といわれるところがあやしい。
私は斜め下流にポジションを取り、ロッドの右側をラインが通るようにループを作り、その形のままプレゼンテーション。ティッペットは完全にターンせず、Uの字に“ふけた”形で“ふわり”とフライを流芯で落とした。
「よし!上手くいった」そのフライは完璧なナチュラルドリフトで流れている。そして肩に差し掛かった時、今度は一際大きな水飛沫を上げてフライが消えた。
「よ~~っし!!」流れのせせらぎしか音の無い渓流に私の大きな声が木霊する。。
引きは先ほどとは比べもににならない。「大きい・・」掛けた瞬間それは分かった。
ネットですくった瞬間尺間違いなし!と確信したが、実際には29センチと何とも泣き尺であったが、狙い通り釣れた事で、大変満足のいく釣果であった。
写真撮影を終え、一つ上のポイントでも先ほどと同じような魚体が水面を割った。
しかし残念ながら、その魚はドラッグが掛かり始めた瞬間に出たことでフッキング後数秒でばれてしまった。

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時間は午後7時
牧野氏が漸く到着。 ここへ着てからの事を考えると益々本命ポイントへの期待が膨らむ。
早々に牧野氏が支度を終え、本命コースに入渓。 
だが・・何か様子が違う。 過去に大物を何匹も釣っている極上ポイントからも全く反応が無い。かろうじて牧野氏が小さなポイントから23センチほどのヤマメを釣っただけである。

時間は刻々と過ぎていく。
何故釣れない・・? 魚が居ないのか・・? 狙い方が間違っているのか・・?
様々な思いが交差する。 とそのとき深瀬の“肩”から一際デカイ魚体が私のフライに出た。

だが・・・

集中力が欠けるとは何とも恐ろしい事である。
その大きなヤマメは私の手にされる事無く、水の中へと消えていった。。

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「6月19日」
この日は日曜日と言うことで牧野氏と共に最終日を楽しむ事になっていた。
前回尺ヤマメを釣りながらも、残念ながら撮影前に逃げられてしまったと言う川をイブニングにすることとし、それまでは日下ということもあり、色々探索を兼ねて釣ってみる事にした。ここ鳥取の川は大小含めて数え切れない川があり、牧野氏でさえ未経験の川も沢山ある。 良い機会だから普段中々一人では行かない川を釣ってみようという事で、イブニングまでの時間を使うことにした。

何河川か釣った中に、時期と時間を間違わなければ面白い釣りが出来るのでは!といった川があった。出てくる魚は小さいが至る所から大きなフライにライズする正に“種沢”と言っても過言では無い川もあった。
私としては、様々な川があるこの地は、次なるロッド開発の大きな手掛りが沢山あることから実にありがたい存在である。
ちなみに2月の「クラフト展」にて発表したPower Bow “Chantez” 6’ 6” #5。クラフト展限定物としてリリースした1本も売れてしまった後、なんのアプローチもしていなかった可哀想なロッド! コンパクトな川で沢山ヤマメを釣って改めて本格的な販売開始を進めなければいけないと考えさせられた次第であります。。

そして後半は、いざ尺ヤマメの聖地へ・・・・!

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午後6時
今回この川を釣りたくてはるばるやって来たと言っても過言ではない、私の大好きな川の一つで、過去に数本尺上と言われるヤマメもこの川で釣っている。 私達は、長い流程でも過去に一番の実績があったおよそ200mほどの間に的を絞り入渓した。しかし全く反応が無い。この場所で出ないのなら一体ヤマメ達は何処へ行ったのか? 行けども行けども何の反応も無い。 
直ぐに日は落ち辺りが薄暗くなっても何も無い。。 期待が大きかっただけに、落胆も大きかった。  

よく考えれば釣りってこんなものである。
狙い通り行く事の方が珍しい。 だから次は絶対と思う。。 またここに来る理由が出来た!

今回も色々勉強になった。
先ずはウエットフライの流し方。 改めてその奥の深さを知り、改めて基本が如何に大事かを知った。
そしてドライフライ。 与えられたポイントを如何に丁寧に釣れるか!
気を抜いているときほど失敗が多い、その反面気合を入れすぎても殺気が伝わる。。
そしてメンディング等の余計な動作を出来るだけ控え、それを必要としないプレゼンテーションがどれだけ出来るか?  正にシンプルイズベストである。それはウエットフライとて例外ではない。
全ては魚を上手に釣るためのものである以上、魚が出たときに如何に落ち着いて合わせられるかであろう! 
特に大物に成ればなるほどである。

この二日間の釣りを終えて、引き出しの数が増えた代わりに課題も増えた。
それは、釣り方は勿論、状況を読み取る知識、そしてロッドアクションの存在意義等。
栃木の敵討ちにと鳥取を選び、何が何でも大ヤマメを釣りたいと息巻いて来たものの結果は29センチ止まり・・
しかしどんな魚を釣ったかより、どの様にして釣ったかが本当は大切な事なんですよね!
それがそもそものフライフィッシングの楽しみ方なんだから・・

フライフィッシングって真剣に取り組めば取りくもほど、難しくも楽しいものなんですよね!

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