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2020-06

FF誌DVD取材撮影秘話

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ご存知業界ナンバーワン雑誌“FlyFisher”
年間12回発行される内4回はDVDと言う付録が付いている事はFF誌ファンならご存知でしょう。
そのDVDでHS/HLキャスティングと、またそれを使った釣りを紹介したいと依頼があった。
それは今年の2月、つるやハンドクラフト展のときであった。

キャスティングだけの収録なら何時でもOKであったが、釣りとなると時期や場所が非常に肝心となる。
スタッフは出来れば1回でキャスティングと釣りを撮りたい・・との意向。
まぁそであろう、機材を積んで遠路遥々来るのだから、1回で済ませたいのは言うまでも無い。。

そこで時季は5月の鳥取と決めた。
その頃であれば、日の高い時間に釣果も期待できるし、何より新緑が美しい。
5月17日/18日/19日の3日間と定め遂にその日がやって来た。。 5月17日、朝6時に最寄のインターFF誌スタッフと待ち合わせ。
その後、牧野氏と合流。牧野氏はこのブログでも何度も登場しているので、ご存知の方も多いはず。
今回はフィールド案内人役として僕の取材に付き合ってもらった。。
3日間のプランとして、朝夕は釣りシーンを撮影し、日中の釣れ遠い時間帯を利用してキャスティングの撮影と、限られた時間を有効に使うことにした。

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午前8時過ぎ、GWにプラをしたときに結構釣れたポイントからスタート。
川面には小さな虫も飛び、如何にも釣れそうな雰囲気であった。
まず何時ものようにゆっくりとラインを出し、入渓地点の小さなポイントでお伺いを立てる。。
そして次なるは本命ポイント!僕の計算では8寸ほどの元気の良いヤマメが、流芯で#12のワイルドキャナリーをバッサリと銜えてくれるはずであった。。
しかし・・でない。。

おいおい!約束が違うぞ・・ 

何時もは“いらっしゃ~~い”って感じで出てくれるじゃないか!

何度も何度の流すが変わりは無かった。
まぁこんな事もある。 今日はヤマメのご機嫌が悪いのか、お留守なんだろう。。
まだ始まったばかり、良いポイントは沢山あるよ!
変な予感を振り払うように自分に言い聞かせた。。
が・・その変な予感は的中し、行けども行けども状況は変わらなかった。
次第に入渓時の虫っ気も全くなくなっていった。

数箇所のポイントを転々と移動し、お昼少し前その川の最上流部に入る事にした。
この先は被って釣りにならないと言う少し下から入渓。辺りを見渡せはそのエリアだけ虫っ気がある。
入渓早々流れ出しの“カタ”と言われるところで出たのは、18センチほどの小さなアマゴであった。
漸く釣れたと思ったらサイズが・・である。
その後も調子良く釣れるのだがやはりサイズが今一。

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日差しが暑くなり、午前中の撮影は終了し、昼はキャスティングシーンを取るため移動。

少々風が強い日ではあったがそこは何とか技術でカバー(笑)
土手に立ち撮影出来るギリギリ長いラインをHS/HLテクニックで投げる。
牧野氏にラインの高度やループ形状を確認してもらい、少しでもおかしい所があれば指示を仰いだ。
長いラインのフォルスキャストは1発でOK!
その後川に立ち、細かな部分を撮影。
ぎこちない標準語と関西弁が入り混じった、何とも笑えるシーンを是非お楽しみください。

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日増しに日が長くなり、夕方7時を過ぎてもまだまだ明るい。
当然撮影もその時間まで大丈夫と言う事で、夕方本流を釣り上がることにした。
と言うのも、ヒットシーン等は撮れているのだが、サイズが今一つと言う事もあり、納得の行くサイズの可能性の一番高いのはやはり本流である。

が・・

何だか様子がおかしい。
午後5時を回るこの時季、何時もなら大小沢山の水生昆虫が川面を飛ぶはずなのに今日は何も飛んでいない。
見るからに大物がドカンと飛び出してきそうなポイントが連続するが、期待とは裏腹に音無しである。
漸く良い瀬から飛び出したヤマメもサイズが20センチにも満たなかった。
夕方のいい時間にこのサイズでは・・
後にもう1匹釣れたヤマメも同サイズで、初日のロケを終了した。

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18日、初日の朝の川を今一度釣る事にした。
水位や水温は昨日と変わりないが、明らかに違うのはポツポツと反応があった。
右岸岸から木の枝が大きく被ったポイントをバックハンドキャストで流芯へプレゼンテーション。
出るよ!っと思ったところでヤマメが反応するが、サイズは昨日と変わりない。。
この日の午前中もサイズに悩まされながら退散。

そして午後・・
大幅に川を変えることにした。 本来ヤマメの良いのが欲しかった(自分が勝手に決めていただけ)ので、ヤマメ域ばかり釣っていたのだが、イワナでもOKですよ!の一言に、それならば・・とイワナ釣りに変更。
選択した川は、村のど真ん中を流れる里川であるが、標高が高く谷の水は冷たい。
過去には50センチを超えるイワナも釣れており、デカイイワナがいる川としても地元では有名な河川である。
案内人の牧野氏は毎年尺以上のイワナを何本も釣っているし、私自身も過去には尺上を数本釣ったことがある私達にとっては相性の良い川である。

午後5時半現地に到着。
早々釣りを開始する。選択したフライは#10ジャシッド。ロッドは今年リリースしたばかりの“HandsomeBoy IO”6'9"#4
入渓して数分後、最初の1匹が顔を出し寄せてみると8寸程のヤマメだった。
この川は7:3程の割合でヤマメもいるのであるが、最初の1匹がヤマメとは、全くこの川、空気が読める良い奴である。
続いても同サイズのヤマメ・・ そして今度は8寸程のイワナと夕暮れまでに数匹のヤマメとイワナを釣る事が出来た。
本音を言うと、もう少しデカイのを期待していたのだが、映像的には十分と言う事でフィッシングシーンの撮影は事実上この日で終了した。

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正直肩の荷が降りたとはこの事を言うのだろう。
今晩は美味い酒が飲める。
兵庫県から駆けつけてくれた友人N氏も合流しその晩は4人で美味い焼き鳥を腹一杯食って、また飲んだ。。

19日ロケ最終日
苦戦はしたものの、撮影としては成功であった。
この日は午前中のみ取り残したシーンを中心に撮影。
採用されるかどうかは編集しだいであるが、かなり面白いシーンも撮影したので、私的には是非使って頂きたいと願っている。 こうして約3日間のDVD撮影が終了しました。

キャスティングはさて置き、釣りのシーンを撮るのは本当に大変でした。
自分の後ろには常にキャメラが回っていて、ピンマイク越しに独り言でさえ音声を拾う。
釣れない時間が続くと、焦りが先立ち、釣がどんどん雑になって行く。
そうなると折角出た魚も合せ損なったりもする。
日頃独り言が多く、それは釣りをしていても同じこと。
何時ものように話していると、スタッフから「新藤さん、丁寧な言葉で喋ってください」と注意を受けること度々。

今回DVDと言うことで、実際にキャメラを回されながらの撮影でしたが、良い経験をさせて頂きました。
実際に撮られる立場になって解る事は、DVDになっている人(どんな釣りでも)はやっぱり釣りのプロなんだなーって感じました。精神的に強いとか・・そんなレベルではなく釣って見せるという事がどれだけ大変か・・
今まで、DVDを見ていて「何だこいつもう少し上手に出来ないのかよ!」なんて一人野次を飛ばしたことを反省いたします。
7月号で付録として付くDVDで今回の様子がご覧頂けるますが、どうか皆さん温かい目で見てやってください。
私自身一生懸命頑張りましたので・・(汗)

キャスティングシーンとフィッシングシーンを絡めて一つのタイトルで編集するか、またそれぞれに分けて編集した方が良いのかは現在検討中らしいです。
7月と言うのも最短で・・と言う事らしいのでまだ確約ではなさそうですが、フィッシングとキャスティングを分けて収録するのであれば、7月がフィッシング。 その3ヵ月後の10月にキャスティングと予想するのが季節的にもスマートと考えますが、これはあくまでも私個人の考えですので、、あしからず。。
とりあえず、無事撮影が終了し、後はDVDが出るのを待つだけ。
このブログの読者の皆さん、もし宜しければ、見てやってください。
あ・・! くどい様ですが、温かい目で・・一つお願いいたします。



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このブログは、ジーニアスロッドメーカーの正式サイトです。

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