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2019-10

フライフィッシャー9月号DVDを振り返って

DVDの補足文

フライフィッシャー9月号が発売されてほぼ1週間が経ちました。
今回は本誌に添付されているDVDで僭越ながらハイスピード・ハイライン(HS/HL)
を紹介させて頂きました。 そのDVD・・もう皆さんご覧なりましたでしょうか?
本編では20分少々でしたが、基本となる大まかな事はご覧頂けたと思います。しかしもう一歩掘り下げたことは中々20分という限られた時間ではお伝えしきれません。
取材の時はもっと長時間にわたり色々と説明をしているのですが・・・
そこで、DVDではお伝えできなかった(編集でカットされた部分も含めて)補足説明をしたいと思います。
補足文を理解されてから今一度DVDをご覧いただくと、より一層のHS/HLの重要性が見えて来ると思います。
興味のある方は、お入りください。
「ホワイトボードシーン(1)」
HS/HLのフォルスキャストにおける基本的メカニズムを説明しているシーンです。
「投げたい方向に投げるのではなく、落ちてくる事を考慮し・・」というシーンです。
このシーンでご覧の皆様に勘違いが起きると困りますので、補足させて頂きます。
ループと言うのは、どんなに早く理想の形で放出したところで、最終的には絶対落ちてきます。短いラインは兎も角、長いラインでは顕著にその現象が現れます。
落ちるラインを待ってから次の動作に入っていると見られた方は、その考えを訂正してください。
物理的に落ちることはしょうがない事ですが、出来るだけ落ない様に振る事がHS/HLの極意で、そのためにはどの様にロッドを動かせばいいのか、またどんなアクションを使えばいいのか!という事の説明に移っていくわけです。

「ホワイトボードシーン(2)」
メトロノームのような図を書いて説明しているシーンがあります。
まずお詫びとして、説明の中で「落ないループを作るには・・」と切り出していますが、ラインを高い方向に放出する為の説明だけで、なぜ落ないのか・・?の説明が抜けております。その部分を補足したいと思います。

[リストの重要性]
ロッドスタートと同時にリストを使うと表現しています。
リストを閉じることでロッドティップはその高度が上がります。勿論ロッドは曲がるもので実際にはメトロノームのようなティップの軌跡を描くわけではありません。あくまでもイメージとして捉えて頂きたい事は、映像の中で説明させて頂きました。
そして、ロッドティップの上昇軌跡に対してライン軌道の説明もしています。
ここで補足文したいのは、リストをスタートしたら出来るだけ高速でダウンリストを行うという事です。
手首を高速で閉じるという事は、ロッドティップも高速で動くことになり、それに引っ張られたラインも当然高速で発射されます。
つまり、物理的に落ちるラインを出来るだけ高速で引っ張ることで「落ちないように・・」発射させると言う事です。勿論前後ともにです。
川に立ち込んでの説明シーンでも、このリストワークについて説明をしていますが、何故リストダウンを高速で行うのかが解った上でもう一度見て頂ければより一層理解が深まると思います。

「タイトループの話」
さて、本編中に川の中でキャスティングの細かな部分について説明しているシーンを思い出してください。その中でタイトループの話をしています。そのシーンについて少々補足を加えさせて頂きます。
映像ではリストの使い方の説明が終了していきなりタイトループの話に移っていますが、収録ではなぜタイトループが良いのか!と言う説明をしていたのですが、時間的都合でしょう、編集でバッサリカットされていました。
この件については本誌5月号で説明しておりますが、今一度説明させて頂きます。
DVD本編で説明済みですが、私の言うタイトループとは、ベリー部が弛まず“ピン”と張った状態のループの事を指します。この事をまずご理解ください。
フィールド(今回は渓流での話)では、特別遠投しない限り前後水平のループで投げることはあまりしません(しかし前後水平のループは練習の基本ですので欠かせません)つまりポイントに対して前は低く、後ろは高く・・前下がりのループと本編で説明しているのがそれです。
フライをプレゼンテーションする場合、ドライフライなら出来るだけそれを先に着水させたいし、ウエットフライにしても一直線によどみなくターンオーバーして欲しいものです。
その時ベリーが金魚の腹の様に膨れていたのでは、フライがターンオーバーするまでにラインやリーダーが先に着水します。状況によってはそのプレゼンテーションが有利な時もありますが、それはプレゼンテーションのバリエーションのひとつで、基本的なアプローチではありません。
ループ本来の形作りはポイントによりけりですが、やはりナロー&タイトが最も効率よくフライを思ったところに運んでくれることでしょう。


フライフィッシャー9月号DVDの補足文は以上です。

そして最後に・・

私にとってのHS/HLは取り回しの楽な12フィート前後のリーダーで、自分のお気に入りの1本(時間を掛けて巻いた最高のフライ)等を使って、ロングティペットリーダーにも劣らない流し方をするため・・
そして、何時までも眺めてたい様な綺麗な魚達を釣ること・・
つまりそれらを目的に置いた手段というわけです。
キャスティングとはどの様にプレゼンテーションをしたいのかによって答えが出て来るものですから、まずはどんな釣りをしたいのか!ということでしょう。。
だからHS/HLは長いラインを操るものだけではなく、非常に短いラインもそのメカニズムが必要になるわけです。

HS/HLは一見にして非常に気ぜわしい振り方に見えるようです。
それ故にキャスティングに対する理解に乏しい人が見たとき、なんだか乱暴で力任せに振っている様にも見えるのでしょう。
しかし、よく考えて頂ければ直ぐに理解していただけると思いますが、ラインを落とさないためには、出来るだけロッドを早く振る必要があるし、短時間で終了する必要があるのです。つまり「さっさと曲げてさっさと投げている」だけなのですが、その様が先に述べた勘違いを呼んでくるのでしょうね!

では実際に理解に乏しい人の言う乱暴で力任せで何時も釣っているのか・・・?
そんなことはありません。 DVD中で私が実際に釣りをしているシーンも沢山出てきますが、どのシーンも頑張った投げ方はしていませんよね!
では何故完成されたHS/HLを求めるのか?
早く振ることができるなら、高く維持することができるなら、それよりもゆっくりと、またそれよりも低い位置を簡単に投げることができるからです。
つまりフィールドでは技量の半分以下で釣りをする。
でも、いざと言う時には、100%の能力が出せる様に日頃しっかり練習しましょう・・
と言う事です。。

その練習がフィールドに役立たないのでは何の意味もない訳ですから、皆さんも方向性を間違わないよう、くれぐれもお気を付けて。。。

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このブログは、ジーニアスロッドメーカーの正式サイトです。

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