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2020-06

達人との出会い

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ちょうど8年前、それまでのフライフィッシングに賭ける思いが一転した。

それは秋田の達人、池田浩悦氏に出会ったからだ。
ジーニアスロッドメーカーを立ち上げた数年後のこと。ちょうどペゾンを追っかけ始めた頃である。
ペゾンのPPPシリーズはご当地の腕利きアングラーがデザインしていた事は多く知られていますが、弊社のロッドもPPPの様なブランドを何とか立ち上げたいと考え始めまていた。
想い続けると願いは叶うものである。ある人との出会いがきっかけで、それから数年後に池田さんと巡り会えたのです。

池田さんと知り合ってからの僕は、フライフィッシングを一生のテーマとして追い続けられるものだと確信した。
そこにはただ魚釣りだけでは無く、フライフィッシングを通して人生そのものも学べる実に素晴らしい世界があった。

という事で、私が池田さんと関わってきた8年間を振り返り、簡単に纏めてみました。
興味のある方はどうぞ続きを読んでください。。

2006年7月、それまでマインドアングラーやサワダさん関連の書籍でしか見ることの出来なかった、池田浩悦氏に初めて直に会った。 場所は秋田のとある高速道路のインターチェンジパーキング。

その年の春、ある人のお陰で池田さんとコンタクトが取れ、PPPの様な達人シリーズに協力して頂けるようお願いした。
すると池田さんよりメールが届いた。
「スーパーマーベルの様なロッドが作れるのであれば、いくらでも協力いたします」・・・と!
私は嬉しくて嬉しくて、居ても経ってもおられなくなり、そうそうプロトタイプを作り秋田へ飛んだ。

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本の中の池田さんは、何か気難しくてちょっと怖いかも????と勝手に池田像を作り上げていたが、実際に会ってみると全然違った。 本当に謙虚な人でこんな駆け出しのビルダーの僕にでさえ、暖かく接してくださった。

レンタカーに積み込んだロッドケースから、今回の2本のプロトタイプを池田さんに見せた。
するとひと振りして、池田さんの顔がほころんだ。。
川まで我慢できないね!と言いながら車からリールを出し、そのロッドにセットしたと思いきや、パーキングでキャストを始めた。それを見ていた僕は全身の力が抜けて行くのがわかった。。 何せ生池田浩悦氏がそれも僕の作ったロッドを僕の目の前で振っているのだから・・・

ほんとにこの仕事をやってて良かったと思った。。
もっと振ってたいけど、川へ行きましょう・・ 
いよいよ池田さんの釣りが見れる・・と思うとアドレナリン全開寸前であったことは言うまでもない。

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ロッドのテストの場として池田さんが選んだ川は、池田さんがホームグランドにしている川であった。
余談だが、後に私たちの修行の場として今現在も存在する有難い河川である。

釣りの用意をしている時も、色々な話をしてくださった。
その話の全てが興味深く、その時の本に書かれてたことが、実はそういうことか・・!と理解できたり
兎に角楽しくて楽しくて。。 

今でもはっきりと覚えている。
魚に警戒心を与えることから、右手の林の中を通り、そのポイントの少し下流側の林の中から池田さんが出てきた。
その光景は正にオーラで満ち溢れていた。ただポイントへ向かって歩いているだけなのに、あのシーンは余りにも衝撃的で未だに忘れられない。
そして優雅なバックハンドでひと振りふた振り。。 まるで全てが計算し尽くされたように大きなフライがゆっくりと確実にポイントへ吸い込まれていった。
私は、遂に見つけた!!!! 心の中で叫んで、また心の中でガッツポーズをとった。
と同時にアドレナリンは全開であった。。

池田さんの釣りは実にシンプルである。
どうかすると、あれなら僕にも出来るんじゃない?と思うくらいシンプルである。
しかし実はそうでは無い。本来とても難しい事を簡単にやってのけるから、見ている方が何だあれなら…となるだけであった。 沢田さんの著書「達人の世界」で書いてあるすべてのことは、実は池田さんの事なのか?そう思えた。

失礼ながら、こんなフライフィッシングを今もしている人が居たんだ・・と感無量であった。
わずか12フィート足らずのリーダーで、驚く程長い時間フライが流れている。
下からダメなら回り込んで上から流す。
釣りだから・・ 渓流釣だから・・ 警戒心の大きい魚を釣るのだから・・  スタイルには拘らない。
こだわるのはあくまでもフライフィッシングで釣るということ。
格好を付けない釣り方が、格好いい!

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この時から私のフライフィッシングのあり方全てが完全に変わった。
決してそれまでが、貧素であんちょこな訳ではなかったが、そのレベルの違いに愕然とした。
しかし、それと同時に確信に変わった。
その確信とは… このスタイルを追いかけている以上終止符は無い。
つまり、一生自分を磨き、テクニックを磨くことが出来る遊びと感じたからだ。

そう! 肝心のロッドのテスタだが、出だしは上々であった。
改善箇所は有るものの、池田さんもまずまずの納得具合。
この調子なら来春には発売出来るであろうと高をくくって帰宅した。

しかし、達人は厳しかった。。
その後壮絶なテストが繰り広げられるとはその時は思ってもいなかった。


続く…



ハンサムボーイ開発レポートは下記をクリック
2006年STORYでは、NO.016 018 023 で、2007年STORYでは、NO.010 011 014 をご覧下さい。
http://www.genius-rod.com/solotemp_top.htm

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