2017-11

試作ロッドを試投して

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前回実践テスト時にあえなく時間切れとなって、試すことが出来なかったタイプB。

次回の実践テストまで待ち切れず、仕事の合間を見て軽く試投してきました。

どうせならと、タイプAと5番の相性も今一度テェックです。

先ずはタイプB。 タイプBとは、試作製造NO-4と試作製造NO-6との組み合わせで、ティップ/セカンド/サードセクションが24tカーボン通常肉厚。バットセクションは同じく24tカーボンであるがこの部分だけ厚巻したシャフトである。
因みにタイプAは全て24tカーボンを厚巻したものです。



前回のテストから、ガイド類も通常の仕上げを施した。
これには訳があって、ガイド類やグリップ等を仮止め状態では、明確にアクションや性格が分からないからである。
ちょっと確認…的なフィーリングを見る程度であれば問題無いのだが、しっかり検証するのはやはり正しいコンプリート状態が一番わかり易い。

さて、肝心の試投の結果ですが、ちょっとビックリでした。
第一印象では、もう少し”張り”が欲しいかな?とも思ったのですが、4番ラインを入れて見てそれが丁度いい事がすぐに分かりました。
ラインスピードも申し分無い。。

今まで数多く4番ロッドを作ってきました。勿論今まではバンブーロッドでしたがね・・!
しかし4番っていつも思うのですが、本当に作るのが難しいと…
付け加えるなら4番5番ロッドが本当に難しい。

何故難しいかと言うと、どのレンジを一番尊重するかで竿の強さが大きく変わるからです。
それが3番なら多分そんなに飛ばなくても問題無いし、逆に3番で飛ぶロッドを作っても「何処で使うんですか?」と疑問を投げ掛けられるだけでしょう。
言い換えれば、初めから3番に遠投能力を求める者は居ないという事です。
しかし4番や5番と言うのはそういう訳には行かない。
まだ5番は近距離より比較的遠いレンジを重視しても特に問題があるわけでは無いが、4番はそうも行かない。
足元から遠距離までをそれなりにカバーしなければ、4番である意味が無いからです。

渓流は足元から、遠くまで、その形は様々です。
その全てを上手にしかもなるべく川に入らず紳士的に釣りをしようと思うと、必然的にポイントから離れて釣る事になる。つまり常にそれなりの遠い距離から釣る事になるわけで、それに伴いラインも長く出す必要がある。
長いラインをなるべく失敗が無くポイントに上手にフライをプレゼンテーションする上で、4番を使う利点が多い。
そんな理由からジーニアスロッドでは、渓流における理想の番手は4番をお勧めしています。

それはさておき、4番ロッドのキャパシティーの広さは、道具としては非常に都合がいい物ですが、それを作るには非常に面倒臭いって事になるのです。

私がキャスティングにおいて理想とするドライフライロッドはと言うと。。
先ずラインスピードが非常に速く力強い事。この一言に尽きるといっても過言では無い。
これは硬い竿で振ったから出る物では無く、ライン荷重に対して綺麗に弧を描いてロッドが曲がり、その曲がったロッドが復元するスピードが極めて速くないといけません。
単純に復元スピードを速くしたけれは、ロッドその物を軽く(特にティップ部)作れば当然速くなる。
しかしそれでは速いラインは出ても力強いラインは出ません。
スピードがあり、更に力強いラインを放出するには、ロッドティップの重さ、つまり質量が必要になってきます。
単純に言えば、重いティップを速いスピードで返す事ができれば良いと言うことです。
これこそが、パラボリックアクションの最大の魅力と信じております。

そのメカニズムは今回試投したタイプBに上手く味付けされていました。
タイプBよりパワーのあるタイプAで同じ4番を振った時より遥かにラインスピードが速い。
普通に振ってラインスピードが速いという事は、意識的に速くロッドを振ればそのスピードは更に速くなり、ゆっくり振ったら、ラインもゆっくり放出される。加えてティップに質量がある為ゆっくりでも力強いループが展開して行きます。

更に私の場合、試投ではこれでもかとロッドをいじめ倒します。
必要以上にラインを出してフォルスキャストをしたり、非常に長いラインを一気に地面から引き離すようにバックキャストしたりと、兎に角色々な事を試します。
このタイプBはーWF4Fのベリー部を全部トップガイドから出した状態でフォルスキャストを繰り返しても全く問題無く良いループが展開した。勿論それだけのラインが4番ロッドで振るわけですので、ショートストロークって訳には行きませんがね。。。
これだけのポテンシャルを持ったロッドですので、フルラインを投げ切れる事は言うまでも無いでしょう。

兎に角試投では文句の付け所は無かった。
しかし広場で良かっても、実際のフィールドで あれ???って事もありますので、まだまだ油断大敵です。

後は実践でどう感じるか、今から楽しみです。


そうそう!
もう一本のタイプAですが、フィールドで鳥肌物でしたが、グランドでも鳥肌でした。
まあ、5番での話ですが…


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