2017-11

7' 5" #4 3P テスト途中経過

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新しいロッドをテストする時、私が心掛けている事は、出来るだけ色々な環境下でテストするという事です。

例えば、同じ川であっても下流と上流では規模や渓相が違うし、水系が同じでも支流と本流でも違う。
もちろん、他県での釣りも機会があればテストを行っています。
開けた渓相のところや、逆に障害物の多いところと、様々な場所でテストをいたします。

今回は7' 5" #4 と言うスペックですので、狭過ぎないフィールドで、足元から遠投まで必要なフィールドでテストを行ってきました。

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前回のテスト時に相対的な評価は僕の中で出ていましたので、今回は色々なシーンで前回同様釣る事が出来るのか?
また、それ以上の評価が出るのか? 
1日中このロッドを振っていて、本当に疲れないのか?
同じ4番でもラインのメーカーを変えた時、どのようなフィールングが出るのか?
そのあたりを重点的にテストいたしました。

テストしたラインは、サワダ社のWF4Fと3M社のWF4Fです。

こんな事は今更言うまでも無いですが、サワダ製ラインと、3M製ラインでは同じ4番でもかなり性格が違います。
何時もの様に12フィート4Xリーダーに4Xティペットを少し足し、全長13フィートそこそこで、お互いのラインの相性と言いますか、フィーリングも同時に検証いたしました。

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ご存知私は、ハックルを密に巻いたドライフライで釣るのが好きです。
言い換えれば、弊社のロッドはそんなドライフライを使って頂く為に、ライン番手・リーダーシステム・キャスティングループ・ロッドアクションとシステム化していると言っても過言では無いでしょう。

兎に角ドライフライと言うものは、よく見えよく浮く!これがドライフライってもんだ!と強く思っています。。
明るい色のハックルをフックにこれでもかと厚巻したフライは、遠く彼方へ投げても一目瞭然。
ハイシーズンは12番や10番を常用しますから、よそ見していてもフライが何処にある直ぐに分かります。

そんな中年フライマンに優しいフライを使うには、それを上手く操縦出来るロッドポテンシャルがどうしても必要なのです。

ロッドポテンシャルは、高い方が良いに決まってます。
僕の考える4番フライロッドは、リールに巻かれたラインの8割以上が苦労する事なく飛ばせる性能がある事です。
その基本的性能があった上で、細部に気を使ったアクションをアップグレード出来れば最高です。

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良く飛ぶロッドはそれなりのパワーがある事は言うまでもありません。
しかしただパワーが有るだけのロッドでは、あらゆるフィッシングシーンに融通が利かなくなります。

渓流では目の前のポイントにいかにフライを上手にアプローチするかが一番の目的です。
時にはティップだけを使って投げたり、ロッド全体を曲げて投げたりと、ロッドの使い方も一様ではありません。
勿論、釣る距離も足元から時には20ヤード先も想定しなければいけません。
つまり、強さ(パワー)の中に柔らかさ(柔軟性)が上手く融合している事。
特に厚巻フライをポイントに的確にアプローチするには、このパワーとデリカシーが最も大切なファクターとなるのです。

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さて、ラインの話に戻しましょう。
ラインはそのテーパー状態で性格がガラリと違ってきます。
サワダ製ラインは3M製ラインに比べてフロントテーパーが幾分スローで長い様です。
その為、プレゼンテーションは実にソフトです。
また重さも3M製に比べて僅かに軽く作っている様に思いますが、定かではありません。あくまでも同じロッドで投げ分けした時に感じる見解です。ただ、フロントテーパーの加減でそう感じるのかもしれませんが・・・

ラインそのもののターン性能は、サワダが滑らかで3Mは急激なターンと表現した方が分かり易いかも知れません。

例えば、ターン性の強い3Mではこれからの時期に10番以上の大きく空気抵抗のあるフライを比較的近距離で狙う場合はすごく有効だと思うし、その逆に渇水で遠くから静かに釣りたい場合はサワダを選択する事でよりロッドのポテンシャルを引き出しながら釣りをして頂けると感じました。

ロッドは同じでも、時々の状況でラインを変えて釣る事で、よりロッドの性能が引き出せて良いのではないか!
率直に感じました。。

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「パワーとデリカシー」2Pを作っていた時にこのパワーとデリカシーは僕の基本中の基本理念でした。
そしてその理念で作り上げたロッドで、多くの魚を釣ってきました。

今回もこのパワーとデリカシーを基本にし、練りに練ったテーパーデザインで作ったロッドである事は言うまでもありません。数回に渡るフィールドテストでは、既存の2Pとは少し違った性能を見いだす事が出来ました。
それは、近距離の打ち易さです。

前回の記事でも述べた様に、どうしても3Pは2Pに比べて重くなります。
理想のパラボリックを形にするには、ある程度の質量(重さ)は必要です。
しかし、ここで言う重さは、質量のことでは無く、持った時の持ち重り感のことです。
つまり、良いパラボリックアクションを作る上で、必要な重さはあっても、持ち重り感による重さは不必要と言う事です。

持ち重り感を少なくする為、ティップ先端の一部極端にテーパーを付けて解決いたします。
ただ、ティップ先端を細くする事で、その部分が弱くなりラインを上手く投げる事が出来ないロッドになってきます。
そこでラインを上手く投げることの出来るギリギリまでテーパーをきつくそして細くしてみたのです。

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すると、持ち重り感は極端に少なくなり、同時にティップ先端の融通性が良くなりました。
HS/HLキャスティングのテストでも、十分高い所をラインが通過いたしましたし、良いループが展開いたしました。

ティップの融通性が良くなると近距離が非常に打ち易くなります。
それは、荷重が十分乗らない状態でも、融通性に富んだティップがラインを適切にロードしてくれるからでしょう。
それ以上の荷重が掛かりだしたら、その少し下側が曲がり、またその下が曲がりと荷重のリレーが上手く行われている事がキャストする手に伝わってきます。

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小さな魚から比較的大きな魚まで、特に不安を感じる事なく遣り取りも出来ました。

流れに乗られて満月に曲がっているにも関わらず、その引きを楽しめるほど余裕で取り込む事もで出来るロッドが出来上がりました。

これでほぼほぼ発売は決定だと思います。。

が・・・

あと1回 6月初旬に清里で最終テストを行い、その後の決定といたしますが、今回のテストでも納得のいく結果であったことをご報告しておきます。

だは、清里での報告はまた改めて。






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