2017-11

ミーティングその後

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ミーティング終了の翌日 7月24日.

この日から2日間は池田さん同行での釣行を予定していた。
秋田へ行く最大の理由は、素晴らしい川で素晴らしい渓魚を釣る目的は言うまでも無いが、本当の目的は池田さんと釣りが出来る事が一番の楽しみである。

私の10年は、池田さんの背中を見て勉強してきました。
今回も、色々勉強させて頂くつもりでしたが、池田さんの事情で、どうしてもお付き合い出来ないということを事前に連絡を頂いていた。

その代わりと言っては何ですが、ミーティングの際色々とサプライズして頂いたのでしょう。。

何度も言うが、弟子を思う気持ちに本当に感謝です。。




『イワナが湧いた』

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さてさて、4日目のメンバーは、ミーティングからの居残りで、静岡のW氏、徳島のU氏、それに私。
そして、この日から参加の神奈川のS氏の4名。

S氏は秋田に通う事5年。
秋田の釣りにも慣れてきた様で、最近では思う様に魚を釣っている一人である。


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大雨の影響で秋田の中部から南部は釣りにならず、自ずと北部での釣りを強いられた。
しかし、大雨でなかっても北部の川は、私たちのプランに入っていたから丁度よかった。
また、池田さんの助言もあって、迷う事無く車を走らせた。

朝6時にホテルを出発し、現地に着いたのは7時半を少々回っていた。

目的の川は、水位、水色共に申し分ない。

この川はそんなに大きくないため2人組の2パーティーで、上流と下流に別れて入った。

私とS氏ペアは上流部、W氏とU氏は下流部に別れた。
入渓して直ぐに8寸イワナが釣れた。フライは#10ジャシッドだ!
そして良いポイントからは必ずと行って良いほど良形イワナが釣れる。


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一匹釣って交代。
濡れたフライを乾かしている間に、交代者が釣ってしまうと言う、正にパラダイスである。
しかも釣れてくるイワナはおおよそ8寸、小さくても7寸半はあった。

勿論その中でも出るが掛からない魚もそれなりにいた。

そこで私はある事を試して見る事にした。
それはフライをワンサイズ上げて釣る事。つまり#10から#8へサイズアップしたのです。
理由は簡単、大きい方がアピールする事と、シルエットが大きいと勿論それを吸い込む為に一際大きく口を開けなければいけない事になる。その為、フッキングも良くなるのでは無いかと考えた訳です。

結果は大成功。
#8のデカジャシッドに変えてからは釣れるサイズも上がったのと、釣りこぼしが無くなった様な気がした。

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S氏もフライを大きくして相変わらず順調に釣果を上げている。

良いポイントに差し掛かった時、私の番になった。
そのポイントを慎重に狙うも反応が無い。
そしてその直ぐ上の小さなポイントに投げた瞬間、一際大きな影が浮上しデカジャシッドを吸い込んだ。
フッキング後、今までとは比べ物にならない引きであった。

しかしここのイワナは良く引く!
新しい3Pバンブー HUNTER 7'2" #4 が綺麗に弧を描いて曲がっている。
強烈な引きに未だ未だ余裕のパワーであるが、決して強すぎない。
良い感じでその引きを”いなして”くれている。。
十分楽しんだ後、ネットインしたのは33センチの見事なイワナであった。

嬉しい。。
この地秋田で不自由無く釣れる様になるまで10年掛かった。
それ故に思い通り釣れた事が何よりも嬉しかった。

そうこうしているうちに集合時間となり、別れたパーティーと合流。
気になる釣果を聞くと、やはり良い釣りをしたらしい。
特にW氏は30,31センチを筆頭に7~8寸が沢山釣れたとの報告であった。

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昼食後、川を変える事にした私達は最初の川から20分ほど車を走らせた。
目的のポイントには餌釣り師が支度をしていた為、7~800メートルほど上流で入る事にした。

この川も水位は気持ち高いが濁りは一切無い。
この川は私にとっては慣れ親しんだ川の一つ。
秋田に来た時は必ず立ち寄るお気に入りの川である。
残念ながら、今年は魚影が少ないと聞いただけに、一抹の不安を抱えながらの入渓となった。

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入渓してしばらく、その不安は吹っ飛んだ。

午前中の川ほどでは無いが、ポツポツ釣れるでは無いか。
今年は魚影が薄いと聞いていたが、時期的なものなのか、良い時に当たったのか、僕には薄いように思わなかった。
が、確かに… ヤマメの反応が少ない。

ヤマメポイントからはイワナが飛び出す。
ここでイワナ!?と何度か声が出るほど。。
だが、そんなに大きくは無いが順調に釣れるでは無いか。

そして入渓から100メートルほど上がっただろうか、良い瀬が連続する難しいポイントでW氏が完璧なドリフトを見せる。
まるで糸が結ばれていないかの様に自然に流れる大きなジャシッドに、待ってましたとヤマメが飛びついた。

今日初めてのヤマメであった。

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ヤマメポイントからはイワナが出ていた今までから、ヤマメポイントからはちゃんとヤマメが出る。
餌釣りも多いこの川の特徴とも言えるのであろう。

比較的小さな瀬が連続するポイントや、草木で被っているポイントは餌釣りがもっとも流し難いポイントである。
どんない良い流れを形成していても、開けているポイントは餌釣りも釣り易い。
よく出来たもので、そう言ったポイントからは、本当にヤマメは出なかった。
間引かれてしまったのか、臆病になっているのか分からないが、兎に角出なかった。

そんな中W氏のヤマメは貴重である。
そして、健全なエリアも残っている事に喜んだ。

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その後も飽きない程度で釣れ続けたが、今回の極め付けはやはりW氏が最後に釣った28センチヤマメ。
少し秋色に化粧をしたオスヤマメである。

一際大きなプールでのこと。
W氏はいきなり流芯を狙わず、左岸側の比較的流れの緩い所にフライを投じた。
左岸に大きな岩があり、流れの80パーセントがその岩に当たって流れている。
誰が見ても流芯が一等地で、最初に狙いたがる。
しかしW氏はその横の緩流部に投じた。

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フライが着水して3秒くらい経っただろうか、突然大きな波紋と共にフライが消えた!
フッキングと同時にハンサムボーイが大きく曲がる。
デカイイワナだと思ったが、ネットインしたのは見事なヤマメであった。
そう!この川らしいヤマメである。

その後は、平均サイズのイワナと遊んでこの日は16時前に退渓し、終了。

結果は4人でイワナは50匹以上、その中33.31.30センチが各1、そしてヤマメが2匹。
大雨で半ば諦めていた事を考えれば出来過ぎであった。

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今夜の宿は秋田へ来ると必ずとお世話になる温泉宿。
ここの夕食は兎に角ボリュームがある。。

U氏とは現場で別れ、S氏、W氏と3人で晩餐会。

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食事の多さと、今までの疲れでビール1本で、良い調子になる我々。。

さて明日は泣いても笑っても最終日。
作戦会議の結果、本日の川をもう一度攻める事にした。

と言うより、あの雨で釣れる所がここしか無いと言う事だ。


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前日とは逆コースで釣る事にした我々3人は、帰りの時間を考え、午前5時に宿を後にした。
宿から目的の川まで約1時間。

昨日退渓した所から入渓する事に迷いは無かった。

と言うのは、昨日下流に餌師がいた。
退渓した直後その餌師に会って話を聞いていると、どの辺りまで釣り上ったのかも大体分かった。しかしそれは夕方の事。午前中は何処を釣り上ったのかまで聞いて居なかった為、下流部は避けた方が良さそうと判断。
だが我々が釣った上のコースは、間違いなく先行者は居ない。
昨日の退渓場所より上流を釣って、反応がイマイチの場合、直ぐに別の川へ移動する事にして、取り敢えず3人で入渓した。

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入渓のし易い場所からスタートする。そこはしばらくの間昨日のポイントに被る事になる。
つまり自分達と言う先行者が昨日釣ったコースをもう一度釣る事となる。

昨日と違うのは、釣る時間と若干であるが水位が下がっていることだ。
これが良かったのか、昨日触ったポイントでも小さいながらイワナが釣れる。
しかし、やはり反応は昨日ほどでは無い。

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大体の時間を決めて交代しながらテンポ良く釣って行く。

秋田経験者の3人は共に池田さんの門下生である。
色々と秋田の釣り方を池田さんにご教授して頂いてるだけあって、的確にポイントを攻め上がる。

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いよいよ昨日の退渓場所から上流へ突入。
少なくとも昨日と今日はまだ誰も釣っていない。
やはり反応が明らかに違う。決して多くは無いがそれなりに釣れ出した。
が・・イワナが多い。 ヤマメは何処へ。。。。

私の順番になり、しばらく釣ると10メートルくらいの浅瀬が2つ繋がった良いポイントに出た。
流芯は緩む辺りに良い石が入っているでは無いか。。
間違い無く1投目から流芯であろ。
十分な距離をとって慎重にその流芯へ#8ジャシッドを投じた。
丁度沈み石の1メートルほど上流に・・

すると期待通りその沈み石の前でフライを吸い込んだ。
それが写真のナイスガイヤマメ。
サイズを計ってないが、良い面構えのとってもダンディーなヤマメである。

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この日初めてのヤマメを記念撮影している時、何だか川に異変が…
そう!見る見るうちに濁って来たのです。

それはもう瞬きしている間に。。。と言っても過言では無いほど、あっという間の濁り。

私も渓流釣り経験は長いが、こんな経験初めて。
ひょっとして源流部で大雨が降って、川を濁らせているのだろうか?
それなら鉄砲水の可能性もあるかもしれない。

私達は大急ぎで川を下り、何とか林道まで攀じ登り事なきを得た。

漸く良いヤマメが出て、これから…って時に酷い濁り。
場所移動を余儀無くされてしまった事から、私達は昨日午前中に釣った川を目指した。

時間は8時前、その川まで約40分。
9時頃には竿を出せる計算になる。

この川も昨日釣って居ないコースを歩く事にした。
とは言うものの、全てが新しいポイントとは行かなかった。
納竿までの時間は2時間、3人が交代で釣ったとしても1キロ歩けるかどうか・・
その中で釣っていないポイントはおおよよ2~300メートル。
半分以上が、昨日触ったポイントとなる。

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林道を10分ほど歩き、午前9時頃に入渓。

この川も若干水位が落ちている。
ちょっと嫌な予感がした。
イワナと言う奴は、全く気紛れでとても不思議な魚である。
機嫌をそこなえば、全く反応しない。 あれだけいたイワナは一体どこへ行ったのだろう?と思うことしばしば。。
それがイワナと言うんものである。。

水位の減水は間違いなくイワナの活性を下げるのでは無いか?
不安を胸に、第1投を投じ、午後の部スタートです。。

昨日良かったポイントからは出ない。
特別大きなポイントは別として、小規模ポイントからは反応がない。。

先行はS氏、小さなポイントを2つ3つ釣った先に昨日私がやって出なかった1級ポイントがある。
昨日はドピーカンの元、そのポイントにこれでもかと言うぐらい日が当たっていた。
しかし、今日は曇り空。
ひょっとして・・と思いきや、一番良い流れにフライをプレゼンテーションするS氏。
すると案の定良いサイズのイワナが出たが、残念ながらフッキングまでには至らなかった。

気を取り直して次の瀬を狙う。
すると、芯の脇で8寸強のイワナが良い感じでフライを加えた。

その瞬間、それまであった不安は無くなり、触っていないポイントは可能性があるのと、触っていても日陰になったり、大きなポイントからは出ることを確信した。

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そして、私に順番が回ってきた。
小さなポイントや、可能性の低いポイントは、足を止めず歩きながら核心部だけにフライを入れていく。
水位の減少でそんなポイントはもう、見捨てても良いような形をしているが、念の為フライを入れてみた。。
しかし、特に何も起こらない。
そうこうすると、擁壁沿いに流心が流れ、おおよそ18メートルほどのプールにかかった。
ここは、昨日W氏とU氏ペアが4匹も釣れたA級ポイントである。

擁壁の底がえぐれ、その中に入っているイワナが、待ってましたと出たらしい。
今回も同じ様にフライを流している。 しかし出ない。。
何回も何回も、しつこいぐらいに流すが、全く出会った。
次に、流芯の泡の切れ間少し横の緩流帯へ投げてみた。
距離はおおよそ15メートル少々。
数回投げるも反応がない。私は横に立つW氏に「やっぱり昨日触ったところは出ないね!」なんて行った瞬間、フライが消えた。

よく引くではないか。。
昨日の33センチ程ではないが、よく引く。
遠い所から寄せてきて。頭が水面を割った時、尺イワナと確信した。
無事ネットインして計測してみると、29センチ。。
俗に言う”泣き尺”であった。。

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その後W氏と選手交代。
やはり、昨日ほど数が取れないが、それなりに釣れた。
W氏も調子よく釣っている。

一定の時間、ないしはポイントを釣っては交代。
やはり昨日釣っていないポイントは楽しいぐらい魚が出る。
そして、時間的に私の番で最後だね!
と…交代して間なし、少し上流にある本命ポイントまでの繋ぎの瀬で、一際大きな波紋を残しフライが消えた。
そこはなんて事ない、小さなポイントでだ。
フッキングに成功。と同時に強烈な引きでロッドが曲がる。
出たポイントの一つ下の瀬で無事ランディング。
規則の為ネットに横たわらせ、先ず写真と思った瞬間、急に泳ぎ出した。
慌ててティペットを掴んだことがダメだったのだろう、そいつはティペットを切って走り去った。。。

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残念。。 良い魚だったのに写真が撮れなかった。
しかし、何となくネットに添えた時に大体のこの位の大きさだと覚えていたので念の為計測した。
するとどう少なく見積もっても32~3センチはあった。
勿論推定だから確実にでは無いが、その魚体は30センチほどのものでは無かった。

もう、私は十分です。
あとは時間までお二人で釣って下さい。。

私自身の2日間の釣行はこの何とも後味の悪いイワナで締めくくった。

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2日間を振り返って、結果的に大変満足な2日間でした。
大雨の影響で、釣れる川が限定した為、毎回楽しみにしている川は諦めないといけなくなりましたが、その分良い状況の川で釣る事が出来ました。

他の河川は、あの状況を見る限り、今年は多分釣りにならないかもしれません。
勿論渓魚がいなくなるわけでは無いにせよ、大型の魚が残れる様な増水では無かったからです。

来年はどうなっているやら、ちょっと不安にもなりますが、秋田の素晴らしい渓流で、素晴らしい渓魚に出逢える事を願って帰路につきました。





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