2017-09

源流釣行 なめたらあかんぜよ!の巻

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5月末以来、2回目の源流釣行へ行ってきました。

ここは、遡行不可能な大きな滝を高巻きしてその滝の頭に出るコースで、車止めからいきなり滝壺の上へ約40分ほど歩いてから釣りをするというスタイル。
5月の時はウェーダーを履き、ゴアテックスクリールに食料とドリンクを入れた出で立ちでしたが、今回は昼食にはラーメンでも食べようと言うことになり、ガスコンロやその他諸々をリュックに詰め、足元はスパッツ姿と、正に夏渓流本番な格好で行ってきました。。



午前4時半、これ以上行かない(崩落の為通行止め)ゲートに着いた。
車は僕たちの他に1台もない。

ラッキー!
今日は1地番乗りでポイントへ行ける。

15分ほど車で世間話をしていると、空は薄っすらとしらんできた。
急いで用意して、午前5時過ぎに歩き始めた。

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50メートル程歩いて入渓するが、その橋に軽自動車が止まっているではないか!
どうもバリケードを開けて入って来た様で、崩落しているキワをギリギリ軽自動車で通って来たらしい。

参った。。。
1番乗りと思っていたのに・・・

「おはようございます」
話しかけると、向こうも挨拶してくれた。
「どの辺りから入られます?」・・と私
『上の滝ツボから右の谷を釣ろうと思ってます』・・と相手 
「じゃあ、僕たちはその滝まで釣って、時間がある様なら左の谷を釣って良いですか」・・と私
『どうぞどうぞ、私はそこまで竿は出しませんから』・・と相手
「では、高巻きから滝まで申し訳ないが歩いてくださいね」・・と私
『良いですよ』・・と相手
「ではお先に歩き始めます」・・と私

単身で来られた私と同世代くらいの餌師とルールを決め、一足先に私達は歩き始めた。

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今回目指した釣り場は、1つ目の滝壺を高巻きしたところからである。
その滝壺から、さらに1キロ半ほど上流に2つ目の滝がある。
餌釣り師はその2つ目の滝壺を釣ってさらにその上流を目指すと言うことであった。

私たちはと言うと、1つ目の滝壺を高巻きしたところから竿を出し、2つ目の滝壺まで釣る予定である。

車止めから高巻きの入り口まで暫く川沿いを歩くが、そのコースも中々の渓相で、実にフライ向きのポイントが続く。
しかし、今回はそれを全てパスし、いきなり1つ目の滝壺の上を目指すというわけです。

切り立った岩壁に1本のロープが垂らされている。
それに掴まり、背丈ほどの壁をよじ登る。
それから20メートルほど急な斜面を木の根や幹に摑まりながら登ると、やがてその道は水平になる。
しんどいのはここまでである。ここから先は暫く水平に進むので、殆ど着いたも同然である。

その水平なルートを5分ほど歩いただろうか、私達が立っている遥か下から熊鈴の音が聞こえる。
よく見ると、先ほどの餌釣り師ではないか・・
私達と別ルートで高巻きして来た様だ。

道が合流するところで餌釣り師が私達に追い付いた。

一服がてら暫く3人で話し込んでしまった。。
丁度もうあと数メートル行けば、川へ降りる道があるところです。

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私はその餌釣り師に「よかったら先に行ってください」「私達もう少し休憩してから入渓しますから」

その餌釣り師は、では・・と先に進んだ。
しかし、直ぐそこから川へ降りる道があるのにどんどん平行に進んでいくではいか!
人的足跡も獣道も無いところを・・

気が付けば20メートルくらい進んでいた。

ここから降りれば安全なのに何であんな所まで行くんだろう?
不思議に思った。。
何か考えがあるのだろうか?
そう思いながら、その餌釣り師を見ていると、何とその場所から川底まで滑落してしまった。。

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

しかも10メートルとは言わないが、それに近いところから真っ逆さまに・・

これは大変。私と相棒は声を揃えて「大丈夫ですか〜〜!」
何度も何度も叫んだ。

すると数秒後に彼は動いた。。
また「大丈夫ですか〜」と力一杯叫んだ。。

彼は”大丈夫”と言わんばかりに手を大きく振った。。

よかった・・
その姿を確認して、私達も川に降りた。
その頃には、彼は自力で起き上がり、石に腰掛けた状態で私達が来るのを待っていた。

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「おじさん大丈夫」「びっくりしましたよ」
滑落中に岩かなんかで右頬を打ったのだろう、頬骨のあたりが大きく腫れていた。

「何であんな所まで行ったんですか」「道なんか無かったでしょう」

『私もおかしいなと思ってんです』『どうしようかなと思った瞬間滑った』
『実はこのルートよく知らないんです』

え〜〜〜〜〜!! 2度目の驚きであった。
「それなら言えば案内しましたのに」「それにさっき10年来通ってる的な話してはったから、ベテランさんと思ってましたよ」「それはそうと、手とか足とか、関節とか指とか動きます?」

『大丈夫見たいです』『どこも痛くありません』

15分〜20分くらい話をしていただろうか。
今一度、痛い所が無いか聞いたが、大丈夫と言う。。

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その餌釣り師は釣りどころではありません。
直ぐに下山することを進め、帰りのルートも説明し、私達はそこから釣りをすることにした。

でも、心配である。。

その後20〜30分後に振り返ったら、その方は下山をしたのか姿は無かった。。
10 年来通っていることは、まんざら嘘では無いのだろうが、あまりにも山を甘く見ていたのでは無いだろうか?
出で立ちも、その辺の川で釣るような格好だった。。

毎年誰かはお亡くなりになるらしい、この川。。
今回は頬にタンコブが出来たぐらいで、運よく骨も折らず帰路に付けたが、足の骨でも折っていたら・・
僕たちが居なかったら・・
そう考えるとゾッとしますよね!

僕はそのおじさんに「こんなところに来るんだったら、絶対に一人できたらダメ!」「それにそのウェーダーは自殺行為ですよ!」「万全の格好で来なきゃ、本当に死んじゃうよ」ってちょっと脅しておきました。。

まあ〜怪我も無くとりあえず元気だったから、そんなこと言えたんですがね。。

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さて さて、カテゴリーは【釣行レポート】となってますが、ほとんどがおじさんの滑落の話で終わってしまいそうですね。

写真も、内容とは全く違うじゃ無いかと怒られそうですので少しだけ釣行レポートを。。

その後、その川は私達2人の貸切状態で優雅に釣りを楽しんだんですが、まあ〜スレていること・・
ラインが水面に落ちただけで、走る走る。。
良さげな1級ポイントからは、全く反応はありません。

出来るだけ、遠くから静かに・・を心がけても、全くダメでした。
もうこうなると、太刀打ちできません。

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ならば、ザラ瀬を中心に釣っていくことに。。
するとどうでしょう、待ってましたとばかり落ちパク状態で、綺麗なアマゴが大きなフライに飛びつきます。。
でも、サイズは5月に来た時より小さくなってました。。

今回の釣果は2人で20匹少々だったかな!
本当はもっと釣れるらしいですが。。

午前10時過ぎ、お湯をバーナーで沸かし、カップラーメンを啜りながらおにぎりを食らう。。
たったこれだけの事なのに、最高に美味い。。

今度は、1〜2匹釣った魚を焼いて食ってみよう。。
100%天然アマゴなんて超高級料亭でも多分食えないよ!

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上の写真 この滝壺が、餌釣りさんがきたかったところです。。

このプールには、私が確認しただけで優に40センチ近くあるアマゴが1匹 尺超えが2匹泳いでおりました。

あの手この手で狙った結果、一番遠い筋の尺アマゴが、流れるフライに”チョン”と摘んだと言うか、キッスの様な感じで出ただけで後は、音無しでした。。

いや〜渋かった。
しんどい思いをして来たからと言って、そこは決して桃源郷ではありませんでした。。
でも、たまにはこう言う釣りも楽しいね。。。

13時10分、この滝を最後に私達も下山。
車に到着したのは15時30分

おじさんの車は無かったので、無事に帰ったのでしょう。。

今回は色々な意味で、源流部をなめたらあかんね〜〜って話でした。。

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