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2018-08

丹沢レクチャー2017 

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随分と報告が遅くなりました。

今年も丹沢レクチャーが無事終了いたしました。
今回は今までに無い、少人数での2日間でしたが、参加された皆さんにとっては内容の濃い2日間だったようです。



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この日の予報は生憎の雨。
ピンスポット予報では、本降りになるのが午前10時頃からと言う。
それならば、大まかなレッスンはそれまでに済ませよう・・と言う事で、開始時間を1時間早めて午前8時にスタート致しました。

今にも泣き出しそうな空模様でしたが、一向に雨は降らず。
さぞかし寒い1日になるだろうと、防寒対策も万全だったが、それも予想に反して暖かい。。
結局、雨らしい雨も降ることがなく昼ごはんの時間。

朝8時から約4時間。
少人数と言うこともあって、かなりストイックなレッスンになりましたが、参加者皆さん一生懸命でした。

一人一人の癖と言うか、ここを直せば劇的に良くなる所にメスを入れていきます。
私のレッスンは、個人、団体に関わらず、理屈指導はいたしません。
振って頂いてる最中、その人の癖を緩和するアドバイスをし、それをご本人達は、感覚で受け取り、自分自身でフォームの修正をして頂きます。

当然、うまく行く場合、ダメな場合があります。
うまく行ったときに「それ! いまの!」と行った具合に声をかけ、私がOKの声の掛かった時の感覚を憶えて頂くと言うレッスン方法です。

そして、丹沢レクチャーに関しては、一度に数人が振れるスペースがない為、参加者さんは、交代で一人づつ振って頂き、指導しております。
つまり・・参加者全員の晒し者になると言う事です(笑)

でもこのレッスン方法が以外に皆さんを成長させるのです。

一人の生徒さんが前で振ってます。
後の参加者は、その人の悪い所、良い所を一生懸命探して頂きます。
もちろん、それをわざわざ口に出して言うことは無く、心の中で間違い探しをして頂きます。
間違いと感じた事が、私の指導の中での改善点と一致したら、その方は、キャスティングメカニズムが理解できていると言う事です。ちなみにそれが理解できたから身体がそれと同じに動くと言うことはまた別問題です。
あくまでも、メカニズムの理解です。

こうして、参加者全員の方に同じようにして頂きます。

一見にして、残酷なレッスンの様に思われるかもしれませんが、少なくともジーニアスユーザー同士で、技術のひけらかしや、自慢、また出来ない人へのヤジや誹謗中傷など一切なく、みんなで楽しく学んで行くと言う姿勢ですし、実際のそうです。
言葉は悪いですが、下手くそでもいいんです。。 下手くそだから習いにくるんですからね。。
恥部をさらけ出さないと上達なんか有り得ないですから・・・
私はそう思っております。

こんな事を、14回も続けているうちに、参加者さんの中で目標にされる人も現れてきました。
これはとても嬉しい事です。
でも、目標とされる方も、決して自分を奢らず、また出しゃばらず、ただ上手くなりたいと毎回この丹沢レクチャーに出席して頂いております。

今回は極めて少人数のキャスティングレッスンとなりましたが、心配していた雨にも打たれず、非常に充実した日となりました。


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さて、一夜明けて2日目は、実釣レクチャーです。

私は、ビッシリと”これでもか”とハックルを巻いたドライフライを出来るだけ遠くから釣るのが日頃のスタイルです。
パターンで言うと、スペントバジャーやワイルドキャナリーと言ったスピナーパターンを始め、ジャシッドやセッジと言ったフラットウイングパターンを盛期の渓流で使っています。

これらのフライで上手に魚を釣るには、基本的な2つの約束事があります。
まず一つ目は、リーダーシステムです。
単純に言えば、太いティペットと短いリーダーです。
春先はフックサイズも#16~#14と比較的小さいので、ティペットも5X位が標準となりますが、最盛期ではフックサイズも#12~#8と大きくなるため、細くて4X、場合によっては2Xと言ったティペットを使います。
ちなみに私の場合、4月に入ると#12サイズで釣れますので、スピナーパターンの場合は3X、セッジタイプの場合で4Xを使っています。

時代を完全に逆行しているとも言えるシステムですが、釣り方を間違えない限り、ちゃんと魚が釣れるんです。
太いティペットでは魚が釣れないと思っている方、まだまだ多いですよね!
そして、長いティペットやリーダーでないと、ナテュラルドリフトしない・・と思っている方も沢山おられます。


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二つ目の約束事は、プレゼンテーションです。
太く短いリーダーを用いて、出来るだけ長い時間、または距離をナチュラルドリフトさせるには、基本となるプレゼンテーションがあるのです。
この事を理解して頂ければ、驚くほど上手にフライを流すことが出来ます。

太いティペットでは警戒心を与えるから釣れない。
短いリーダーではナチュラルドリフト出来ないから釣れない。。
日頃からそう感じている方は、それらのシステムを使った時のプレゼンテーションや、それに伴うキャスティングループの作り方を知らないだけだと思うのです。。
これを知ってしまえば、「なんだこんなに簡単だったのか」ときっと思う事請け合いです。

今回参加して頂いた皆さんは、私と同じ釣り方を日頃から楽しんでおられる方ばかりです。
非常に単純明快な釣り方でも、奥の扉を開けばそれなりのテクニックが用意されています。
複雑に入り組んだ流れをどう釣っていくのか?
立ち位置の違いでこんなに違いげでることなどなど・・ 秘伝テクニックが盛り沢山です。

でも、それは基本形からのバリエーションで、その基本はいたって単純です。

上の2枚の写真は、左岸側から#12のセッジタイプのフライで釣った時の写真です。

まず、上の写真をご覧ください。
アングラーは右利きです。 右利きの人が左岸側から釣る場合、頭上に持ち上げたロッドを左に傾けて、つまりバックハンドスタイルで釣っています。
何故このような事をするかと言うと、ポイントに対してアプローチ角度を出来るだけ鋭角にしたいからです。
例えば、流心のど真ん中へフライをプレゼンテーションしたい場合、川の真ん中に立って、真っ直ぐ上流へストレートラインでプレゼンテーションすれば、間違いなく誰でもナテュラルドリフトが出来るはず。
しかし、だからと言って常に川のど真ん中へ立ち込めないし、第一むやみに川に入って釣るのは、あまりにもフライマンの品格に欠けてしまいます。
出来るだけポイントの延長線上で竿先が移動すれば、川のど真ん中からアプローチするのと同じ効果が生まれます。

写真ではロッドは比較的たち気味ですが、場合によってはほぼ水平に振ることもあります。
勿論それも、バックハンドでです。。

こうして太く短いリーダーで、釣れるプレゼンテーションをした結果、見事にヤマメを仕留めたSさん。
想い通り釣れると、嬉しいですよね!

ちなみに、使用したロッドは、新しく発売しています 3Pバンブー”Mirage" 7' 5" #4

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午後からは、お開きの4時まで自由時間。
私も、久しぶりにウエットの釣りおば・・・

この日は、ウエットにも反応が良く、比較的表層をナチュラルドリフトさせればヤマメが釣れて、深く沈めてゆっくり流せばニジマスが遊んでくれました。
余談ですが、私たちが日頃楽しんでいるドライフライフィッシングを身に付ければ、アップストリームウエットフライは朝飯前です。。 

当たりがわからない・・  フライが見えない・・   フライがどう流れてるかわからない・・
わからないだらけ・・だからウエットフライはダウン&アクロスしかやらないって方多いようですね!

余談ですが・・・


こうして、2日間の丹沢レクチャーが無事終了いたしました。

今回も、参加して頂きました方々には暑く御礼申し上げます。
そして、今回学んだ事を、来シーズンに役立てて頂ければと強く思う次第であります。。

皆さま、2日間お疲れ様でした。。


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レクチャーリザルトはここでおしまいですが、話はまだまだ続きます。。

実は、今回フライロッダーズさんから取材の依頼がありまして・・・
その内容は、タイイングでした。

私が日頃使っている”厚巻フライ”を取材したいとのこと。
実にタイミングよく、丹沢へ行くところでしたので、じゃあ!丹沢で撮影しましょう。。と言うことになり、レクチャーからの翌日、お粗末ながらタイイングを披露させていただきました。

今回ご紹介するフライは4パターン。
日頃パイロットフライとして使っているパターンを始め、とっておき状況で使うパターン等4パターンを紹介しております。その殆どがハックリングをしたパターンで、多いものでハックルを4枚使用しています。
その4枚も、様々な巻き方を行なっていますので、興味ある方は是非見てやってください。
次号は1月22日売りだそうです。。


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話を戻しましょう。
インタビューでも述べましたが(載せててくれるかどうかわかりません)私がこれらのフライを使うようになったのは、非常に単純で、「格好いいから」それだけです。

その昔、誰も教えてくれない時代。と言うより教わるところが奈良県の田舎ではなかったのですがね・・
見よう見まねで沢田パターンを巻いて釣っていました。
当時は落ちた瞬間ドラッグが掛かっても御構い無し。 それでも何回かに1回はうまく流れるから魚も出る。
時代が時代だけに、キャストも下手くそな私でも、それなりに釣れました。

やがて時代はフライフィッシング黄金期に突入。
地元の川でも、それまでフライマンなど見た事が無かった時代から、いつの間にかフライマンだらけ(涙)
それなりに釣れた魚も、その後は私に微笑んでくれる気の良い魚も居なくなりました。

パラシュートやソラックス、CDCとかつけると釣れる。
そして、少しでも細くて長いティペットでナチュラルドリフトを演出。
御多分に洩れず、私も試し、それなりに釣果を上げてまいりました。

しかし、いつの時代もあの時の格好いいフライで釣る憧れは消えませんでした。
当時私は、思考を変えたお陰で、十分釣る事は楽しめました。しかしなんだか不完全燃焼。
ワイルドキャナリーで今のように釣れたら良いのにな!  
いたずらにティペットに結んで釣るものの、瞬間でティペットはギンクし、使い物にならない。
いつ迄たっても憧れフライで、私のフライボックスの一コマに仕舞われたままであった。

丁度10年前、ジーニアスロッドも正に進化を遂げるころ、一人の達人と出会う事ができた。
そう、秋田切っての名フライマン『池田浩悦』氏であった。

池田さんは、僕の憧れていたフライを秋田で常用し、尺を優に超えるヤマメを釣っている。
ロッドの開発で初めて秋田を訪れ、池田さんの釣りを見せてもらった時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
その様を見た瞬間、今までモヤモヤしていた気持ちが一気に晴れ、「私の探していた釣りをやっと見つけた」と強く思った事も今でも覚えています。

もちろんその後の私は、池田浩悦氏の門下でその釣りを学び現在に至っています。
それ以来、私のフライボックスには、当時憧れだったフライ達がひしめき合っております。

釣り方を学ぶ上で、率直に感じた事は、それらを使っての釣り方を私が知らなかっただけ。
その真相を理解すれば、なるほど・・!と思えるのです。
もちろん、全てがそんな単純なものではありませんが、使える事がわかった時点で、それからの夢が大きく開くのは間違いないところでしょう。

格好いいフライで、できれば格好よく釣りたい。
みんなが、思っているのではないでしょうか。。

今回のフライロッダーズをご覧いただき、新たな楽しみとして、私が紹介するフライで釣ってみようと思う人が、一人でも増えていただく事を心から願っております。
そんな思いで、タイイングの取材を承った次第です。。

巻いて、使って、いまいちようわからん(> <)と思った方、決して諦めないでください。
私が釣り方の一部始終を伝授させて頂きますので。。。。


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