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2020-05

HS/HLに魅せられた人達

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先日二人の方がこの奈良県に来られ、私を訪ねてくださった。
目的は、キャスティングレッスンである。 勿論二人とも・・
一人は北海道旭川在住の森谷氏、そしてもう一人は埼玉県在住の池田氏である。

この方々が遠路はるばる遠いところから、ただキャスティングが上達したいと言う強い願いでこの奈良県に来て頂いた時のエピソードを綴ってみたいと思います。
7月8日(火)
前日に大阪まで来られていた森谷氏は、午後2時ごろ工房を訪ねてくださった。
工房のドアをノックされ、入ってこられたお顔に見覚えあり。
2006年8月、札幌でジーニアスロッドの試投会を開催させていただいたとき来場していただいた方であった。

なんだか懐かしい・・

当時イベントが終了し数ヵ月後にメールでバーティゴシャドーをご注文頂いたこともあり、森谷氏とは数回メールのやり取りをさせて頂いていた。
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その時から、ずっと気になっていた一文があった。
「私は30年程前、フライを始めて2年目に当時ペゾンで売り出し中の沢田さんのデモに参加しました。その時の三角形で生き物のように伸びていくループの美しさは今でも鮮明に覚えています。そしてループ形状やアドバイスを忘れるものかと一生懸命メモに記録したものです。」
「してその後お決まりのようにペゾンのデモに使っていたブレットンを購入し、練習を繰り返しました。しかしその頃の自分には、それを体得できるだけの技量がなく、中途半端のままでいつしかカーボンロッドの投げ方に移行し、すっかり忘れておりました。」
「しかし昨年某誌で桑島会長のHS/HLを拝見し、昔やり残してきたものをもう一度やり直そうという思いが噴出し、今は過去のメモや沢田さんが以前月刊誌に連載していた記事をひっくり返しながら、HS/HL風?のキャスティングに没頭している今日この頃です。」
「昨年は出張で東京へ出向いた際、夏に面識の会った桑島会長にレッスンをして頂きました。ただまだまだ奥が深く、やればやるほど逆に後退したかの感があります。」
「そんな中で今回貴殿のデモを拝見し、また少しヒントが見つかり参考になりました。有難うございました。」  2006.8.26 森谷氏からのメールより

この文章の中で、「そしてループ形状やアドバイスを忘れるものかと一生懸命メモに記録したものです。」と言う一文が私にとって非常に気になっていたのです。

と言うのは当時沢田さんがまだカプラスを発売する前のことですので、デモに使用していたロッドはペゾンであり、当然そのテクニックはハイスピードハイラインであったことは間違いが無いからです。

今回、何とその時の資料や、レッスン内容等細かく記録した文献をコピーして持ってきて頂き、おまけに当時のレッスン風景を記録した動画をDVDに焼いて持ってきていただきました。
HS/HLを推奨する私にとっては、このDVDと文献は貴重な資料であり、宝物になったのです。

工房では、当時のお話も聞くことができました。
この日は、朝からパラパラと雨が降っていて、レッスンにはちょっとキツイかとも思われましたが、午後2時過ぎから雨は止み、何時ものレッスン会場でジーニアスロッドを振ってもらうことが出来ました。
本人曰く「カーボンロッドの振り方に慣れてしまって、バンブーロッドを振るのが難しいです。特にHS/HLは・・」
そのあたりをみっちり日暮れまで練習して頂きました。
本音を言うと、直すところが無いほどお上手でしたが・・・

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埼玉在住の池田氏より数週間前に電話を頂いた。
「夜行で奈良に行きますのでキャスティング教えてください」
「何を学びたいのです・・?」
「HS/HLです・・!」
「承知いたしました」


7月12日(土)
午前6時、新宿を出発した夜行バスが天理駅に到着した。
2~3人が降りてきた中に、池田さんが居た。
「池田さんですか?」
「はい」
「はじめまして、新藤です・・って以前お会いしてますよね?」
「そうです。フェスタやクラフト展で・・」
「失礼致しました」
駅から工房までトポトポ歩きながらの数分間、今日のスケジュールを説明。

池田さんは、先日東山湖で行なわれた、FFFのキャスティングインソラクターに見事合格された方です。

軽く朝食を済ませ、工房を見学して頂いた。
竹竿が出来上がるまでの工程を真剣な眼差しで聞いておられたのが印象的であった。

何時もの公園に到着したのは午前10時に少し早い時間。既に日差しはきつく、暑い日になる事は容易に想像が付いた。

先ずはグラファイトロッドを振って頂く。
池田氏は正面に構え、真っ直ぐロッドを振っておられる・・
ん・・・??
話に伺っていたフォームと違う・・???
「何時もの振り方して見てください」・・と私。
すると 右足を一歩引き、同時に肩が開き、大きくロッドを水平に振り始めた。
放出されるループは細く美しい。

「オープンスタンスのキャスティングは、1つのテクニックとして自分の中で完成していれば、封印する必要はありませんよ!ケースbyケースで使って頂ければ結構です。」
「しかし、HS/HLはそのフォームでは完成しません。」

そしてHS/HLキャスティングの練習が始まった。

午前中はグラファイトロッドの#10、#8を使用し、次の練習をして頂きました。
□ロッドを真っ直ぐ振ること
□バックループを高く上げること
□リストの開閉のタイミングと力の入れ具合

もともとFFFのインソラクターに合格するほどの方なので、実に勘所が良く午前中にはほぼ、グラファイトロッドにおいてのショートストロークキャストは完成していた。

午後からは、#6のスローアクションのグラファイトロッドを振って頂き、やがてバンブーへと移行して頂いた。

ラインの放出方向を変える練習や、フォルスキャスト中に私の指示通りに腕や手首を動かして頂く練習と・・様々なメニューを体験して頂きました。

そうして熱い熱い一日が終了し、その晩11時の夜行バスで帰路につかれたのです。

今回のお二人を振り返って、旭川の森谷さんは当時の忘れかけていたテクニックを再確認すると同時に、HS/HLの魅力を一杯語ってくれました。
また埼玉の池田さんは現代的?なキャスティングを理解しながらHS/HLを身に付けたい。
正にHS/HLに魅せられた人々であった。

最後に帰宅された池田さんよりメールが届きました。


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新藤さん
こんにちは。

先日7/12にキャスティングレッスンのために埼玉県から伺いました池田です。

当日は、恐縮ながら朝から晩まで新藤さんにお世話になりっぱなしで、うれしいやら恥かしいやらの充実した大満足の一日でした。

奈良県天理市に向かうため、新宿から天理駅までの高速バスの車中7時間は快適そのもので、距離感をほとんど感じない移動空間でした。

車内は女性客も多く、大いに奈良交通を利用している方々がいることを実感しました。

早朝、天理駅到着時に新藤さんに出迎えていただき、さっそく、田園を望み市内散策 (笑) をかねて朝食をとりジーニアスの工房へ・・・

感動の空間でした。ここで素晴らしい作品が誕生していると思うと鳥肌が立つほどです。
「職人の現場」という文字が浮かびます。(笑)

その後、キャスティングレッスンのために公園に移動。

そこで初めて、ジーニアス現地ユーザーの梅田さんと西川さん一家に合流。

炎天下でも、お二人の華麗なキャストを横目に私は必死にキャスト。
実際、レッスン序盤からグラファイトロッドがこんなにも振り切れない自分に焦りを感じました。

「私は本当にバンブーロッドを使いこなせるのか」と・・・。

なかなか思うように体が動かず、もどかしいところで休憩をかねた昼食。
アットホームな雰囲気に緊張もほぐれ楽しい座談会。
皆さんの温かさを感じました。

気合いを入れなおし、午後のレッスンへ。
いよいよ握力も無くなり、苦しいところで念願のバンブーロッドでレッスン開始。
独特な重量感と反発力が、いとも容易くラインを運んでフルラインキャスト。

楽しさと感動で、いつまでもロッドを振り続けたくなる感覚です。
力任せではなく、キャスターの基本動作とタイミングによってロッドは生き物のように動き出すことを体験できました。
これも熱心な新藤さんのレッスンが無ければ体験できない訳ですしこのレッスンは、バンブーロッドユーザーに不可欠であるように感じています。

夕食後は、私のリクエストでのフライタイイングデモを見学。
私はこれからマテリアルの質を見極める目を養わないといけません。
フライ経験の浅い私としては、是非とも少しばかりの休暇を取って新藤さんと釣行同行きればと思い始めています。
当然、ジーニアス・バンブーロッドを持って・・・(笑)。

世界で一本の芸術作品として、高性能のハンティング道具として、心地よい癒しの空間造の基として、ジーニアスは魅力あふれるバンブーロッドと実感できました。

是非とも今後お世話になる一心のもと、帰路のバスに乗車しました。

いままでのバンブーロッドを手にする不安感を、期待と自信と夢を与えてくれたことに感謝いたします。
今後もジーニアス・バンブーロッドの進化に期待しています。

本当にありがとうございました。

池田敏之


http://www.genius-rod.com/001/lesson3/lessonnara.html

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