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2018-11

Capras 改造依頼

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先日お客様から、手持ちのカプラスをデタッチドグリップにして欲しいとのご依頼。
モデルは、ブラックレンジャーとアバディーンの2本。

そこで今回は、弊社ブログでは滅多に無い、作業工程を案内しようと思います。
シングルハンドのカプラスロッドがデタッチドグリップに変わっていく様子をお楽しみください。

「グリップ取り外し」
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届いた状態でまず撮影。
リールシートのネジの部分は最初からありませんでした。

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ブラックレンジャーとアバディーンの2本をグリップ、リールシートを取り外した状態。
この後ワインディングチェックも取り外します。

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♂コレットを取り付ける長さだけブランクを残し後は、カット。
スレッドのすぐ下まで、コレットが差し込まれます。



「コレット接着」
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コレット接着の前に、ブランク内部を補強。
竹製のシャフトを接着剤を注入しながら差し込んでます。

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コレットを接着した直後の状態です。
空気を圧縮しながら接着するのと、正確に真っ直ぐに接着する為、旋盤を使っての作業です。

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アバディーンはブランク径は細い為、フックキーパーを取り外さなくても旋盤の芯管を通りましたが、ブラックレンジャーは無理。その為一時的にフックキーパーを取り外しての作業となりました。

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カプラス純正のスレッドで外したフックキーパーを戻しますが・・・
出来上がりは、随分とスレッドカラーが違いますね。
古いものは、経年で色変わりしているのもありますが、この時代のカプラスアルティスタのスレッドカラーは、後年のものと違うようです。しかし入手出来たのは(現在はサワダが廃業のため入手不可能です)ご覧のカラーと、SFXシリーズに使っているグリーンの2色のみです。
なので、この色の違いはどうしようもありません。。。



「フロントグリップ製作」
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グリップのシャフトとなる部分を作ってます。
これは、竹製で直径12mmの太さに加工しています。

このシャフトですが、商品を立ち上げる時色々な素材を試しましたが、竹が一番良かったので、弊社ではそれを採用しています。

デタッチドグリップの核心部とも言える接続部。十分に強度を考えて作ったとは言え、グリップシャフトに柔軟性がないと、接続部に全てのストレスが集中する事となります。
竹はその柔軟性から、非常に良い感じで接続部に掛かった力を吸収します。
分かりやすく言うと、車のショックアブソーバー的役目ですね!
思いっきり振っても、不安のない合成を得ながらも力を分散させる最高の組み合わせ・・
それが竹でした・・・

ちなみにこの竹シャフト、バンブーロッドを作るのと同じ製法で6角形に作った物を、丸く真っ直ぐに加工しています。

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シャフトにコルクリングを圧着した後、旋盤で回転させながらグリップの整形。
下の写真が、出来上がったところ。

今回お客様からの依頼で、コルクグレードはちょっと良い物を使ってます。
だから、既存の物より随分と綺麗です。。



「リアグリップ製作」
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先ずはバットエンドキャップの製作です。
ティアドロップエンドと名付けた金具(弊社オリジナル)にラバーコルクを圧着します。

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それを旋盤で綺麗な半円に削って行きます。


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出来上がり・・・


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続いてリアグリップです。
これもコルクリングを圧着したものを旋盤で削ります。

うっかりと出来上がりの写真を撮るの忘れてしまいました・・ごめんなさい。


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そして、先に作ったフロントグリップに接着してデタッチドグリップの完成です。


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このグリップには、標準でご覧のキャップが添付されます。
特にこのキャップの意味合いは大きな物ではないですが、ちょっと小洒落ていて良い感じでしょ!

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出来上がったグリップにコレットを差し込み、ガタツキや異音がしないか確認。
大丈夫・・しっかり出来あがりました。

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さてさて、今回はコンプリートロッドの改造でしたので、ティップおよびセカンドセクションの仕舞寸法と比べ、バット部に約25cm程の差が出てしまいました。


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ブラックランジャーに専用竿袋のご依頼を受けてましたので、仕舞った時にその差を埋めるために袋に細工を施しました。
もちろんグリップが同時に収納するスペースもありますよ!

しかし、アバディーンは元の3P用の竿袋を活用するという事。
この長さの差は、トラブルの元です。
なので、工房に転がっていた竹の木っ端でモイスチャーキャップを作りました。
これで、心配なく袋に仕舞って頂けます。



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写真は弊社のVertigoShadow Switchです。

今回、弊社の企画に無いブランク径であった為、♂コレットの内径を特注化しなければ行けませんでした。
その為、出来上がりまで少々お時間は掛かりましたが、何とか失敗もなく出来上がりました。

近年、スイッチロッドやライトスペイロッドの普及により、中番手のシングルハンドの出番がめっきり少なくなったと言う方、結構多いのでは無いでしょうか。
これも時代と言えばそうかも知れません。
一昔前は、後ろの障害物を気にしながら一生懸命オーバーヘッドキャストで狙っていたポイントも、現在はクル〜リンパッ!って感じで何の苦労もなく、思うポイントまでフライを届けてくれますからね!
全く大変な時代です。。

シングルハンドはタンスの肥やし!となっている方も決して少なく無いのでは・・
私的には、いずれまたシングルで”えいやっ!”ってキャストして釣る時代が戻ってくる様にも感じますが、今回のお客様の様に、使わない物を、使える様に工夫するって言うのは、賢明ですね。

このデタッチドグリップならロッド有効長を全く変える事なくセミダブル化出来ます。
また、やっぱりシングルに戻したい・・と思ったら、リリースしたばかりのデタッチドシングルグリップに付け替えるだけで問題解決です。まあ〜デザイン的に好き嫌いはあると思いますが、本当の意味でスイッチ化が出来ますのでお勧めです。

コンプリートロッドからの改造となれば、色々特注品もありで、決して安価ではお引き受け出来ませんが、使わなくなったロッドの有効利用は、ある意味賢い選択かもしれません。
新しいコスメという事もあり、ロッド1本買うより安い値段で新しいロッドが手に入った様な気分になる事請け合いです。。。

僕のロッドも改造してみよう・・と言う方 一度ご相談ください。
出来るだけお好みに合うデザインでお作りいたします。
ご質問等はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓
info@genius-rod.com


VertigoShadow Switchの情報は↓↓↓↓↓↓
http://geniusrod.blog118.fc2.com/blog-entry-702.html

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