平成最後の丹沢レクチャー

今回で数えて17回目の丹沢レクチャー。
平成最後となる4月12日13日の二日間、天気にも恵まれ無事終了いたしました。
土曜日のキャスティングは、ちょっと控え目の参加者で、時間たっぷりと指導させて頂きました。
今回もまたまたニューフェイスが2名。
やはりキャスティングから参加される方達は、何方も皆勉強熱心で、こちらとしてもいやが上でも力が入ります。
午前9時から夕方5時まで、みっちりレッスンさせて頂きました。

一夜明けて14日は実釣レクチャーです。
もう毎回の恒例ですが、やはりキャスティングよりちょっとだけ人気の様です。
春の丹沢レクチャーは、ドライフライフィッシングを基本としレクチャー致します。
厚巻ハックルのドライフライをコントロールするためのリーダーシステム。
またそれを上手に投げるため、そして流すために必要なプレゼンテーション等を説明。
ラインをコントロールするという事は、その先のリーダーはもちろんフライまでコントロールするという事。
これが出来るか否かで、ドライフライの楽しさに大きく違いが出てきます。

右岸に立った場合のキャスト、左岸に立った場合のキャスト。
それを理解してプレゼンテーションすると、信じられないほど綺麗に流れる。
常連さんは今一度再確認。そしてニューフェイスの方は、センセーショナルだった様です。

同じポイントを狙うにしても、立つ位置や、ポイントまでの距離の違いで、うまく流せるかどうかが大きく違います。
ここは、ポイントに近付きたい気持ちを”グッと”こらえて、プレゼンテーション。
一生懸命キャスティングの勉強をした甲斐もあり、しっかりとその成果は出ていました。

今回は、ある本の出版の取材も兼ねてのレクチャーとなりました。
気になるその本ですが、私がここで喋る訳にはいきませんので、改めて告知する時がくると思いますが、バンブーロッドのあれこれ・・・といった内容の濃い本です。

日頃釣に行ってると、色んな疑問が湧いてくるものです。
どうしても流せないポイントや、出るのに合わない等、その疑問も様々。
中には、スピナーをキャストするんですが、直ぐに逆立ちして流れるんです・・・
なんて質問も。。
スピナーはね、こうしてこうすると・・ほら!ちゃんと浮くでしょ!!!
僕が今まで通って来た事だから、自信を持って教えられる。
こんな何気無い疑問でも、理解できれば嬉しいものです。
そんなたわいも無い会話で、午前中を過ごしました。

昼食後は希望者のみ個人レッスンをいたしました。
約3名の方がエントリーして頂き、各々に魚が出るもののフッキングまでに至らずって感じで、フィールドでは時折落胆の声が飛び交いましたが、遂にニューフェイスのT氏が綺麗なヤマメをいい感じの流れから、良い感じに出してHIT!。
このヤマメを最後に2日間のレクチャーは終了です。

平成最後の丹沢レクチャーでしたが、毎回志を同じにする人達と過ごす時間は本当に楽しい。
出来る事ならこのレクチャーはずっとずっと続けて行きたいし、多くの新しい人にも見て頂きたい。
近年またスタンダードフライを使って釣りたいと言う方が、少しづつですが増えて来ている様な気がします。
しかし、使う気はあってもどう使ったら良いの分からないや、使うんですが直ぐにドラッグが掛かってしまうなど・・
いまいち踏み切れない人も少なく無いとか。今回のニューフェイスのT氏もその一人でした。
スタンダードフライをチョイスした時から、細く長いティペットやリーダーは使えなくなります。
これは物理的に無理です。今までのシステムに無理矢理スタンダードフライを結んだだけでは上手くいきません。
解決方法は、リーダーシステムとプレゼンテーションの方法を変える事です。
これを理解する事で、誰でもがスタンダードフライで上手に釣ることができるのです。
この丹沢に集まる人達の多くは、この釣り方をしたくて来て頂いております。
今までの釣り方を封印しろとは言いません。
しかし、新しい世界を見て見ることもまた楽しいのでは。。
そんな僕の発信に共感された方は、是非一度参加して見てください。
きっと、もっと早く知り合っていれば良かったな〜〜って感じて頂けると思います。
次回の予定は、令和元年11月中旬ごろです。
心よりお待ちしております。
写真提供:▪️ふらい人書房 阪東幸成 ▪️佐久間たかむ