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2019-08

オリジナルフロータント

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この度ジーニアスロッド メーカーでは、オリジナルのフロータントを販売しようと考え、現在その開発とテストを行っております。

数週間前、ある人から連絡が入った。
「新藤さん、フロータントに使えそうな物があるんだけど」
「テストして良かったら、ジーニアスオリジナルブランドでリリースすれば良いんじゃない」

と、この様な有り難いお話を頂いたのです。
それならばと早々その話に乗らせて頂く事に。。。。

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(写真はテスト風景の1ショットで、3種類のミストと刷毛を試した時の1シーンです)

という事で、サンプルを送って頂きました。
其々に粘度が違う6種類の液剤(ここではそう表現します)で、その内5種類はミストタイプ。
そして1種類は刷毛付きの容器に入れた塗るタイプの物です。
刷毛付きの理由は、粘度が高過ぎてミスト出来ないからだそうです。

それを持って、早々テストしてまいりました。

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見慣れたフィールドも夏休みは別世界です。
下流域では、子供達が大勢水遊びを楽しんでいます。
普段なら僕のフライをナチュラルドリフトするところを、この時期は小さな子供達がナチュラルドリフトしています。
そんな光景を横目に更に上流を目指し、目的地に到着したのは午後4時。
まずチョイスしたフライは、新藤流イエローサリー。サイズは#12でナチュラルカラーのコンドルクイルをボディーとして巻いたもの。それを4Xティペットに結びました。

さて、ここからが本番です。
まず、刷毛塗りタイプのフロータントを試す事に。

少量のフロータントをハックルに塗布し、その後指先でフライ全体になじむ様塗って行きます。
指先に着いたフロータントは、ついでにティペットにも塗りました。
少し粘度がある為、塗った間なしはハックルも濡れ髪の様にくっ付いてますが、フォルスキャストをいつもより少し多めに行う事で、余分な油分が取れるのか、全くサラサラの状態に戻りました。
指に付いたフロータントも、サラサラしてて、特に違和感なくグリップできました。

そしてテストフロータント施したフライを小さなポイントの肩の部分を狙って第1投目キャストです。
フライの浮きは十分です。高く浮く為視認性も抜群でしたし、パウダーの様に色も変わらず、本来のフライの姿のまま使えるのもいい感じです。
1回目、出ない・・・ 2回目、同じコースを流します。
するとそのフライが、落ち込みに吸い込まれかけたとき、アマゴがそのフライを捉えました。

丁度8寸程の綺麗なアマゴでした。
余りの綺麗さに少し見惚れながら写真を撮ってリリース。

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と、此処まではよくあるシーン・・ですが、此処からが今回のフロータントの凄さの始まりでした。

外したフック(フライ)をあえてケアせずに、フォルスキャストで水分を飛ばす程度で、次のポイントへ投げてみた。
すると、今までの出来事がまるで無かったかの様に、ポッカリと浮いているではないか!
今まで使ったフロータントでこの様に釣った後でも効果が持続する物はあった。
しかし、これほどまでの浮き方をするフロータントは、長いフライ人生の中でも初めてでした。

立て続けに釣れれば、何匹まで浮力が持続するのかを試せたのですが、残念がら2匹目まで相当時間が掛った為、その実験は叶いませんでした。ただ、1匹目を釣ってから、再フロータントをせずに、相当なポイントを釣り続ける事が出来ました。
これには、もうビックリです。
正確にはどれくらいキャストをしたか覚えてはいませんが、時間にして優に30分以上再フロータント無しで、全く浮力の衰えを感じませんでした。

正直、なんじゃこのフロータント!と何度も何度も連呼してしまうほど、沈まない。。
これは凄い!


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そして、もう一つ驚いたのはティペットも同様に沈まない事です。
これは非常に有り難い事で、常用するフライパターンを使うには、太いティペットが不可欠です。
太いティペットは、水流の抵抗もあるため、非常に沈みやすいものです。それを回避する為、ティペットにペースト状のフロータントを塗るのですが、その効果と言えば、ほんのつかの間です。
面倒だからと、フロータントをサボると、どんどん沈みは加速し、釣りにならない事も・・
そうなると、一度水を吸ったナイロンティペットにいくらグリースを塗っても後の祭りです。

ところが・・
今回のテストしているフロータントは、フライ同様沈みませんし、その時間も持続いたします。
ティペットが沈まない事で、フライにドラッグも掛かり難くなり、たとえドラッグが掛かって沈んでしまったフライをピックアップするにも、全く抵抗を感じる事なくピックアップできました。

そして1匹目を釣って約1時間後、7寸弱のアマゴが浅い瀬でヒットしました。
この魚は、正に夏アマゴというに相応しいコンディションで、俗に言う脂が乗っている!焼いて食べるとこの上なく美味い事間違い無しのアマゴでした。
左手でそっと魚を掴んで、針を外そうとするが、あまりの脂の乗り方に手がヌルヌルと滑る始末。
その為、ちょっとフライを外すのに手こずりましたが、なんとか魚にダメージを与える事なくリリース出来ました。
フライを外すのに、グリグリとフライを摘んでやってましたので、その後のフライはちょっと変形すらしておりました。
脂がべったりと付いたフライを今度は水で軽く洗い流した後、やはりケアする事なく次のポイントに投じて見ました。
すると・・やはり浮いてます。。
1回目の魚の時ほどぽっかりとは行かなかったが、間違いなく浮力は持続しています。
その後も3〜4つのポイントは釣り続けられました。
もちろん、そのフライを再度フロータントし直す事で、完全復活です。
これで、約30分以上ケアしなくても、釣り続けられます。。

この日は、刷毛塗りタイプ以外のサンプルもテストしましたが、刷毛に勝る物はありませんでした。
ミストタイプも中々浮力の強いものもあったのですが、手に付いた液剤が妙にベタベタして、それはちょっと不快感さえ覚えましたので、ミストタイプは今回全てNGです。

しかし、刷毛塗りタイプはすごかった。
まだテスト第1段階で決めてしまうにはあまりにも危険かも知れませんが、浮力もさることながら、その効果が驚異的に長持ちする。そしてティペットまでもフライ同様長時間長持ちする事実は、本当に驚きでした。
ひょっとしたら、フライ界に革命を起こせるのではないかとも・・と思える程すぐれものでした。

今シーズンも残り僅かですが、今年一杯テストを重ね、出来れば来年の春には皆さんに使って頂けるよう、進めて行こうと思います。

このフロータントを使った方全ての方は、その効果に驚かれると思います。

次回は9月に今年最後の鳥取釣行が決定しています。
イワナが入れ食いの季節でもありますので、フロータント1回で何匹の魚まで浮力が持続するか?など、本来のフロータントでは有り得ないテストを行ってこようと思います。

結果はまた改めて、このブログで・・・
取り分けテスト第1段階は大成功でした。

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