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2020-05

スピナーを格好良く巻く方法

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皆さんこんにちは。
GWもあと2日、中には10日まで休み・・って方もおられるのかな?

天気も良く、本来なら好きなところへ出掛けて、思いっきりGWを楽みたいところですが、如何せん”緊急事態宣言発令中”家にこもってDVD見たり、普段しない片付けしたり、過去の写真を見て物思いに耽ったりといろいろな過ごし方をされている事でしょう。
特にフライマンは、この機会にフライを巻き溜めてる!って方も多いのでは・・・

そこで、少しでもGWの暇つぶしになればと思い、スピナーフライの格好良い巻き方をご紹介致します。

私的巻き方ですので、これが全てではありませんので、あくまでも参考にして頂ければ嬉しいです。



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まずフックの紹介です。
スピナーは通常アップアイに巻く事が多いです。
私はサワダゴールデンスピナー・シルバーメイ・リマリックスピナーを使い状況を考えながら、気分で巻き分けています。

今回のタイイングはリマリックスピナー#12を使用して行いました。


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私はタイイングに入る前に、アイの角度を変えています。
アイをバイスに挟んで、角度が大きくなる様に指で慎重に曲げて行きます。
写真上が曲げたアイの角度、下がオリジナルの角度です。
この写真からも、かなり(90度近く)曲げている事がお分かり頂けると思います。


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では、実際のタイイングを順序立てて説明して行きましょう。

今回ご紹介するパターンは、ワイルドキャナリーです。

まずフックにスレッドでファンデーションし、テールを取り付けます。
格好良く巻くには、テールの長さをシャンクの約1.5倍程度で取り付けてください。
量は少なめで結構です。多くつけたい方は気持ち短めに取り付けると良いでしょう。


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テールは通常テール材から取るのが最も適しています。
今では入手が難しくなってしまいましたが、インドケープのファイバーの長い物を使います。

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ご覧のファイバーは、大凡#10サイズまで巻ける長さを持っています。

もしテール材が無い方は、手持ちのライトジンジャーのハックルケープの一番長い部分を使ってください。

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続いてボディーを作って行きます。
ワイルドキャナリーは、R.I.R(ロードアイランドレッド)と言われる品種のハックルストークを用います。
スキンから抜き取ったR.I.Rハックルのファイバーを全てむしり取り、指の爪などで扁平に潰してからフックに取り付けます。そしてストークの細い方をアイのすぐ後ろか表が上になるようにテールまでしっかりと取り付けます。


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上がロードアイランドレッドと言われるハックルケープです。
このハックルをボディーとして用いる場合、ストークの裏側の色がボディーとして活用されます。
ファイバーを全てむしり取る事で、ストークの表側の皮もむしりとる事となり、それを巻く事で裏の色との濃淡がシマシマ模様として形成されるということです。

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このR.I.Rのストークは、フックに取り付ける前に、タイイングをしやすくするために爪で扁平に潰して使用します。
私の場合、爪で2〜3回強くしごく様に潰したあと、更にハックルブライヤーに挟んで2〜3回しごきます。
そうする事で、爪だけで行うより扁平率が高くなるとともに、ストーク自体が若干柔らかくなります。
柔らかくなったストークは、当然フックに巻きやすくなりますので、是非お勧めのテクニックです。

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丁寧にストークを巻いて行き、アイのすぐ後ろで止めます。
回転数は約11回転で、ストークを選択する際も、出来るだけアイの後ろまで巻ける長い物を選んでください。

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スレッドで止めたストークは、ハサミでカットしてはいけません。
ハサミでカットすると、いくら高級ハサミでもブレイドの厚さの分だけストークが残ってしまうからです。
スレッドで止めた後に、ハックルプライヤーでストークを挟み(ハックルプライヤーはストークに対して縦に挟みます)
そのまま捻じ切ってください。そうする事で、余計なストークが残らず、次の作業の妨げにならないからです。

そして、アイのすぐ後ろはストークとの段差が出来ないよう、スレッドで成形しウイングの付ける位置まで戻します。
この時、出来るだけ滑らかになる様スレッドで調整しながら進めます。


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ボディーが完成したら、続いてウイングの取り付けです。
長さは、シャンクと同じくらいか、僅かに長い物を取り付けます。

ハックルの裏と裏を合わせて取り付けます。

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スピナーのウイングは、ケープから抜き取った長さが実際に取り付ける長さの物を選びましょう。
勿論なるべく・・という言葉が前提となるのですが、こうする事で抜け難く、また切れ難く丈夫なウイングが出来上がります。そして、できる事なら、少しカーブしている物を選びましょう。

写真上が今回使った実際の物です。
左右のハックルが、寄り添う様にカーブしている事がお分かり頂けると思います。

そして下の写真。ケープの一番下の両サイドが、各々にカーブしてますが、ウイングとして使うにはこういう所を使って頂ければ、格好良いウイングが作れます。



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左右一対のウイングを取り付けた後は、左右に開いてスレッドで固定します。
襷掛けを左右2回づつほど行うと写真の様に、180度広がったウイングが完成します。

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この時にカーブしているハックルを使う事で、ご覧の様な形になる訳です。

格好良いと思いません。。。


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続いて、ハックリングです。
今回は、このフライを巻くのが初めて・・と言う方や、ハックル作業がうまくいかないと言う方の為に、3枚のハックルで進めて行こうと思います。
3枚でも十分厚巻きフライになりますので、皆さんもやってみてください。


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まず3枚のハックルを用意しますが、ここでポイントは、3枚全て別々のハックルケープから取ってください。
つまり、3枚なら3枚のハックルケープから1本づつ、4枚なら4枚のハックルケープから1本づつと言う具合に、1枚のハックルケープから3枚取るのではありません。

勿論、そんなに沢山ハックルケープを持ってないよ!と言う方は、とりあえず手持ちのケープから3枚取ってください。
その上で、これはもっと良い感じで巻きたい!と思ったら、思い切ってハックルを沢山購入して見ては如何でしょう。

肝心の取り付け方法ですが、アイのすぐ後ろに1枚。これはウイングの前を巻くハックルです。
そして、ウイングの付け根に1枚。これはウイングの後ろを巻くハックルです。
3枚目は、ウイングの後ろに1枚。これは一番最後に巻くハックルです。


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ではハックリング開始です。
最初は2番目に取り付けたハックルから巻いて行きます。

ウイングのすぐ前に1回転してからウイングの後ろに4〜5回転テールに向かって巻きます。
ハックルは進行方向に表が見える様に巻き進めます。

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1枚目のハックルリングが完成した写真です。


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続いて2枚目のハックリングですが、スレッドは1枚目に巻いたハックルの中を通りながらウイングの直ぐ後ろへ移動させます。そして2枚目のハックルは、1番最初に取り付けた物を4〜5回転でウイングのすぐ後ろまで巻きます。

この時も進行方向が表になる様にハックリングします。
そしてスレッドは、またまたハックルの中を通りながら数回転でアイの後ろへ移動させておきます。

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最後のハックルは、進行方向が裏になる様にアイに向かって、それまで巻いた2枚のハックルの密度が薄い所を重点的にアイまで巻き進めます。回転数は大凡10回転ほどです。

お分かり頂いたと思いますが、最初の2枚はテールに向かって巻き、最後の1枚はアイに向かって巻きました。


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すべてのハックルを取り付け、ヘッドを作り完成です。

ハックリングの注意点として、決して深追をしない事です。
例えば、ハックルが勿体無いからと言って、余計な回数を巻く事で、次に巻くハックルの落ち着く隙間が無くなり、沢山巻いたわりに密度が少ない・・なんて事になり兼ねないからです。

もっと厚巻をしたいと言う方は、今の要領でハックルを追加していけば良いのですが、ハックルの数が多くなればなるほど、巻くのが難しくなりますので、まず3枚くらいでやって見てください。3枚程度ならそう難しくないので、誰にでもボリュームのあるフライが巻けると思います。


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今回使ったマテリアルとツールです。
フックはリマリックスピナーの#12を使用しました。

不要不急の今、たまには違ったフライをタイイングして見ては如何でしょう。
ステイホームの細やかなお手伝いができれば幸いです。


このフライについて、もっと深く知りたいとか、マテリアル等がどうやって入手するのか?など、ご質問がある方は遠慮なくお問い合わせください。

お問い合わせはこちら→→info@genius-rod.com

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