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2022-12

竿の長さの考察

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【竿の長さの話】

ちょっと面白い話と言うか、え!そうなの?って言う話をさせて下さい。
それは竿の長さの話です。

フィールドで使う竿の長さって、皆さんどうやって決めてますか?
これを使いたい!と言う方もおられると思いますし、フィールドの大きさで決める方も多いのでは?
その竿の長さに付いて、私の考察をちょっとお話ししたいと思います。
興味ある方は、最後までお読み下さい。
やっぱりか!と思われる方と、そうだったのか!と思われる方、何言ってんだ机上の空論じゃねーか!と思う方と色々だと思いますが、ちょっとした考え方の違いで、自分だけではなく、フライマンの品格にも関わって来ますよ〜って言う話です。

あっ!この話は渓流でドライフライフィッシングをする事を前提として進めます。
ウエットフライやニンフには適さないのでくれぐれもお間違えない様に。



《二つの考え》
フライフィッシングをする上で、まず悩むのが竿の長さでは無いでしょうか? 一般的には非常に狭い川や逆に大き過ぎる川で無い限り、20年前の全盛期では8〜8,5フィートが使い易いとされています。
私がフライフィッシングをやり始めた40年前は7〜7.5フィートが一般的と言われてましたが、1フィート長くなったのは、道具の進化で、長くても軽く1日使っても疲れないと言うのが最大の理由だと推測します。 
令和の時代は更に長く9フィート前後と推奨する方も居られる様です。

このことから分かる様に、昔に比べて確実に竿は長くなってます。

何故なのか?

答えは簡単、竿が長い方が釣り自体が楽だからです。
つまり、釣りをする上で、長竿は自分にとって有利に働くからですが、この有利な点を考えた時、2つの考察を私は持っています。

一般論として考えられるのは、竿が長ければ、竿先がポイントに近くなり、それまでの短い竿に比べて、足元のややこしい流れも回避出来るからやっぱり長竿の方が良いですね…。となる筈です。

先ずこの事を考察①と仮定しておきます。

《上手くなりたきゃ短竿を使え》
15年前、秋田の池田浩悦氏に最初に教わったのが、釣りが上手くなりたきゃ短竿を使いなさい!と言う事でした。
確かに、普通の人なら8フィート位の竿を使うだろうなと言うフィールドで、池田さんは7.2フィートのバンブーで、全てのポイントを驚異のナチュラルドリフトで釣り上がって行った。

短竿と聞けば、跨いで渡れそうな流れを釣ったり、頭を下げて歩かないと前へ進めない様な藪沢で使う物と言うイメージがあるのでは無いでしょうか。
勿論、そんなところでの優位性は言うまでも無いが、一般的な開けたフィールドで使うからこそ、その人のスキルが分かるものなのです。

長い竿に慣れた人がいきなり短い竿に変えると一体どうなるのだろう?
恐らく、釣りにならないのは容易に想像がつく。
上手く投げれない、流せないと言う事から、知らず知らずにポイントへ近づく。気が付くと何時も釣っている場所より前に出て釣ってる!って事に。
それでも恵まれたフィールドであれば、魚は釣れるものだから短竿でも使えるじゃん!と思ってしまう。

これでは幾ら魚が釣れても上手くなったとは決して言えない。
ポイントに近寄ると言う事は、川の中をザブザブと入る機会が多くなり、その行為は、渓流釣りをする他の愛好者から見れば、フライマンの一番下品な所であり、馬鹿にされる要因でもある。

上品で馬鹿にされない釣りをするには、まず必要以上に川に入らない事!
これはもう絶対条件です。
その上で、短竿を使う訳だから、狙うポイントに対して、何処に立って、どの様なループで投げて、リーダーやフライをどんな風に落とせばナチュラルドリフトするのかを、投げる前に考え無ければ、釣りそのものが成立しないのです。
この釣りは、それなりの訓練が必要になるが、慣れれば近付いて釣る事に違和感さえ感じ始めます。
つまり上手くなる理由がそこにあるわけです。

投げてから考える釣りや、システムに頼り切った釣りをしている以上、絶対に上手くならない事も付け加えておこう。


《私的長竿が有利な理由》
釣りに対して向上心のある方なら、もうお分かりだと思います。
考察①は自分中心に展開している釣り方で、ポイントに対して、立つ位置を変えずに、長竿に持ち替えた例です。

ではその逆だったらどうでしょう。
竿先が同じ所にあると想定すると、竿が長くなった分だけ、自分は後ろに下がる事となる。
これを考察②と仮定しましょう。

例えば7フィートの竿を常用している人が8フィートに持ち替えた場合、1フィート後ろに立つ事になる。1フィートは単純に約30センチだから、何時もより一歩下がって釣ると言う事になる訳です。
たった一歩と思うなかれ、その一歩は大きな違いがあるのです。
この利点を活用するには、やはり渇水期や、人の後を釣らざるを得ない場合と、なるべく離れて釣らなければ行けない時に凄く効果的で、それが半歩であっても、少しでもポイントから離れると言う事がとても大事なのです。

この様に、考察①と考察②ではそもそもの成り立ちが違う訳で、これを読むみなさんには出来れば考察②の心得でフィールドに向かって欲しいと心から願う訳です。

考察②が身に付くと、ザブザブ川に入って、竿の長さに頼った釣り方などしなくても、離れた所から綺麗なループで釣る事が出来るし、短竿でも十分釣りを楽しむ事が出来るので、絶対おすすめです。
第一、餌釣りの方やテンカラの方達に煙たがられず、馬鹿にされなくなります。
繰り返しますが、短竿を使っての釣りには、少々訓練が必要ですが、その山を登った時、今まで見た事の無い景色が見える筈です。

因みに私が普段使用しているロッドスペックは、6.6〜7.2フィートのバンブーロッドで、渇水期や激戦区では7.5〜7.7フィートのグラス&グラファイトを良く使います。
余談ですが、大川でウエットフライや、スペイでの釣り下り、つまりそれ以上前へ行けない状況では、竿が長い方が良い場合が多いので、私の場合はそれらの条件下では考察①となります。

《品良く格好良く》
長竿の利用法は釣り人の考えやスキルで大きく変わります。
フィールドは自分一人が釣っているわけではありません。
後者の事を考えたり、その場所で釣りをする皆んなが、出来るだけ釣り易い環境下で楽しめる様に配慮出来る事は、目の前の魚を釣るより数倍も難しく、多くの魚を釣るより数倍もカッコいいと僕は思っていますし、そんなフライマンで在りたいと心掛けております。

でも、格好良く、多くの魚を釣れるのが一番素敵ですがね。。。

と言う話でした。。。。。

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